2016年11月02日

高断熱住宅の味方「住宅ストック循環支援事業」。その1

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岩前篤教授の講演でも取り上げていましたが、
私たちの健康には、「暖かい住宅=高断熱住宅」が不可欠です。

そうはいっても、「今更寒さ対策にはお金をそれほどかけられないし・・」
という声もあるでしょう。

そんな方々に朗報です。

10月11日に成立した補正予算で、「住宅ストック循環支援事業」が可決されました。
これは家の中で一番熱が逃げやすく室温に影響を与える
窓の断熱改修や住宅の断熱改修、さらに水回りの改修工事につきものの
高効率給湯器や節水機器に補助を出すというものです。

今回からは、「住宅ストック循環支援事業」についてお話しますね。

「住宅ストック循環支援事業」は、以下の3つの工事を対象としています。

  1.良質な既存住宅の購入
  2.エコリフォーム
  3.エコ住宅への建て替え

一つ一つ見ていきましょうね。



@平成28年10月11日時点で40歳未満の者が、既存住宅※1を自己居住用の住宅として購入すること
 (※1「既存住宅」とは、使用・未使用を問わず、新築から1年以上が経過した住宅のこと)
A既存住宅の売買の際に、建築士によるインスペクション※2が実施され、
 既存住宅売買瑕疵保険がかけられていること
 (※2「インスペクション」とは、国土交通省のガイドラインに沿った既存住宅の現況検査のこと)
B予算成立日である平成28年10月11日以降に売買契約を結び、事業者登録日以降に引渡が行われること
上記の@〜Bすべてを満たすことが条件です。

補助対象となる費用は、インスペクションの費用(一律5万円)と
エコリフォームの費用(箇所別に補助金額が設定されている)になります。
補助限度額は最大で50万円(耐震改修を同時に行うときは最大65万円)

どんなリフォーム工事でどれぐらいの補助金が出るのかは、
次のエコリフォームで詳しくお話しますね。


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posted by テリー at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 高気密・高断熱

2016年10月31日

岩前篤教授の「高断熱住宅」の触りだけ。その3



皮肉なことに日本では、もっとも寒いはずの北海道が冬場に亡くなる人が
どの都道府県よりも少ないんだそうです。

それもそのはず、冬の寒さ対策に鈍感な日本であっても、
北海道だけは戦後間もなく、冬の寒さ対策として国の補助を出してまで
高断熱住宅の建設を着々と進めてきたからです。

その結果として、冬に亡くなる人の数で言えば、
一番少ないのが北海道、2番目が沖縄となっています。
日本で一番寒い地域と一番暑い地域がベスト2だなんて、
なんと皮肉な結果でしょう。
なお3位以下は比較的寒いとされている地域が続きます。
逆にワーストの県は比較的温暖な地域です。

いかに寒さ対策が重要であるかおわかりになったかと思いますが、
そうはいっても
「今更寒さ対策にはお金をそれほどかけられないし・・」
という声もあるでしょう。

そんな方々に朗報です。

10月11日に成立した補正予算で、「住宅ストック循環支援事業」が可決されました。
これは家の中で一番熱が逃げやすく室温に影響を与える
窓の断熱改修に補助を出すというものです。
補助金の額が5万円を超えるような工事なら、
箇所別の断熱窓に対して補助金が出るんです。

たとえば一番家族がいるリビングや寝室の窓に
高断熱の内窓を設置する工事なら条件にも合いますし、
部屋をきれいにする必要もなくあっという間に断熱工事ができてしまいます。

次回からは、この住宅ストック循環支援事業のお話をしますね。
楽しみにしていてください。

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2016年10月29日

岩前篤教授の「高断熱住宅」の触りだけ。その2

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厚生労働省の調査で月別の死亡率というのがあります。
原因にかかわらず、年間で亡くなった人がどの月に死んだのかを表したグラフです。

戦前の日本では7月から8月の夏場に亡くなる人が一番多く、
その次が12月から2月、つまり冬場に亡くなる人が多かったのですが、
戦後になってからは夏場に亡くなる人の割合は急激に減り、
1970年代には夏に亡くなる人が一番少なくなっています。

これはかつては食中毒で亡くなる人が多くて、
それが経済が発展するに連れて冷蔵庫や上下水道が完備され、
食中毒は主な死因にならなくなったからだと考えられています。

兼好法師の徒然草の一節に、
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。」
おそらく兼好法師の時代には、暑さが原因で亡くなる人が圧倒的に多かったのでしょうが、
時代が変わって現代は、冬の寒さで亡くなる人が圧倒的に多くなってきたのです。

そのことに気づき始めた先進諸国(主にヨーロッパですが)
人間が健康な生活を営むための最低室温を法律で設定し始めました。

イギリスの保健省(日本の厚生労働省にあたる)は、次のように報告しています。

建物の室温の推奨温度は最低21℃、許容温度が18℃、
これが16℃未満になると呼吸器系疾患に影響を及ぼし、
9℃から12℃になると血圧が上昇、心筋梗塞のリスクが増え、
5℃以下になると低体温症のリスクが生ずるそうです。

そんなわけでイギリスでは法律ですべての賃貸住宅は
年間の室温が常に18℃以上になるように義務づけられています。

マスメディアでは真夏の熱中症のことがよく取り上げられていますが、
熱中症で実際に亡くなる方は年間で100人程度。
家庭内の転倒事故で亡くなる方は年間300人程度。
交通事故が年間4000人程度。
お風呂場のヒートショックで亡くなる方は17000人以上。
家庭内のヒートショックが原因で亡くなる人は4万人以上。

もっと冬の寒さのリスクを強調すべきではないでしょうか。


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2016年10月28日

岩前篤教授の「高断熱住宅」の触りだけ。その1

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岩前篤教授の講演、本当に楽しくて
あっという間に時間が過ぎていきました。

行きたかったけど行けなかった・・、
あるいは興味がある・・という方のために
内容を少しだけ紹介しますね。

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実は2年ほど前にも岩前先生の講演を聴かせていただきましたが、
このときは最初のつかみのお話が
「ドイツ、ドイツと言うな!」という話からスタートしました。
あれだけ年に何度もドイツに行っているくせに、
ドイツは嫌いらしいです。

まあそれだけでもかなり面白いのですが、
今回は最初からいきなりポケモンGOの画面が出てきたり、
現代化されたモンゴルの遊牧民の生活を映し出すなど、
とっても楽しめる講演でした。

モンゴルは日本からの直行便がないこともあって、
私たち日本人から見ると少し縁遠い感じがしますが、
日本の倍以上のペースで近代化した国です。

都市では中国のようにマンションが整然と建ち並び、
私たちと何ら変わらない生活をしている一方、
伝統的な遊牧民の生活を続けている人も1割ぐらいいるのだとか。
しかも遊牧民の生活をしている人の方が圧倒的に資産家なんだそうです。

モンゴルは元々国土のほとんどが草原の国、かつての移動手段は馬であり、
ゲルと呼ばれる移動式のテントを住居として草原を移動しながら、
羊や牛などを放牧させていました。

ところが近代化されたモンゴルでは、
移動手段はピックアップトラックになり、牛追いには日本製のバイク。
ゲルは相変わらずですが、室内には冷蔵庫とスマホの充電器が備わっています。

「電気のない場所でなぜ??」と思う瞬間ですが、彼らは移動式の風力発電と
ピックアップトラックに載せた太陽光パネルを使って自家発電しており、
その電気を使って家電製品を動かしていたんです。
メチャメチャ先進的ですよね。

遊牧民の生活にとってはそれぐらいの移動して運べる程度の発電量で十分に事足りていたのです。
そう考えると日本人の生活はあまりにも電気を使いすぎなのかもしれませんね。


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2016年10月24日

岩前篤教授の講演、大盛況でした!!

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先週の金曜日、
高断熱住宅と健康への影響についてずっと研究されていた
近畿大学建築学部の岩前篤教授の基調講演が
石川県地場産業振興センターにて行われました。

事前の集客があまりうまくいかなかったこともあって、
どれぐらいのお客様がいらっしゃるかとっても心配していたのですが、
100名以上の来場者に恵まれて、結果は大盛況でした!!
本当にありがとうございました!!

岩前篤教授は、近畿大学建築学部の初代学部長であり、
  断熱住宅.com のコラム執筆、
  日本板硝子 のコラム執筆、
  旭化成の断熱材「ニホンの家は寒いです」 など、
数多くのメディアでも取り上げられ、
海外出張も多く、日本中を講演や委員会などで回っているお忙しい方で
「高断熱住宅と健康」のことをより多くの方に知ってもらうために
尽力しているお方です。

私は2年ほど前の岩前先生の講演を聴かせていただきましたが、
今回は、いきなりポケモンGOの画面が出てきたり
現代化されたモンゴルの遊牧民の生活を映し出すなど
とっても楽しめる講演でした。

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当日の来場者は建築士など業界の方も多い一方、
「断熱って何??」と言ってしまいそうな一般の人もいらっしゃったのですが
ほんとみなさん楽しそうに聞いていたのが印象的でした。

ご多忙にもかかわらず、会場に駆けつけてくれたみなさま、
ほんとにありがとうございました。

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2016年10月19日

冬でも暖かい家は、窓の「形」が違う。その4

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ガラスが重くて気軽に開けにくい高断熱窓の場合は、
明かりを取り入れる部分ははめ殺しのFIX窓に担当させて、
自然の外気を取り入れるときは、その横につけた縦すべり窓が担当します。

縦すべり窓なら引き違いの20倍もの風を室内に取り込める上に、
開閉にも力はさほどいらないので、女性や子供でも開けやすくなります。
またガラスを割ったとしても、事実上人の出入りはしにくいので、
開け放しにしていても防犯上でも安心です。

ウッドデッキに出る際には、
大きなはめ殺し窓と横につけたテラスドア、
もしくは気密性を上げたスライディングドアの組み合わせで
簡単に出入りすることができます。

せっかくなら今までの常識を捨てて、
新しくて高性能な窓を選んだ方がよりいっそう快適に暮らせます。

気になる人は一度ショールームで実際の開閉を試してみてはいかがでしょうか? 

石川県庁の向かいにできた鞍月のTDYショールームでは
実際の高性能窓が置いてあるので気軽に試すことができます。
ぜひ行ってみてくださいね。

さらにイベントの紹介も!
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高断熱住宅と健康への影響についてずっと研究されていた
近畿大学建築学部の岩前篤教授が金沢にやってくるんです。

  断熱住宅.com のコラム執筆、
  日本板硝子 のコラム執筆、
  数多くのメディアでも取り上げられ、日本中を講演で回っている岩前教授。

私も一度だけ講演を聴かせていただきましたが、
聴衆を飽きさせずにとっても楽しめる講演でした。(^o^)

そんな岩前教授の講演を無料を聴ける絶好の機会を設けました!!

日程: 平成28年10月21日(金) 

時間: 受付開始午後1:30〜
   講演開始午後2:00〜
   パネルディスカッション午後3:30〜
   終了予定午後4:40分頃


定員: 300名 (入場無料)

お申込は、FAX番号:076-291-2490 もしくは
    mailto:info-nomura@n-gosei.jp
    にて、お名前/ご住所/電話番号と参加人数を伝えてください。

  ※当日空席があれば、直接会場に来てそのまま受付をして入場することもできますが
   席を確保する意味でも、事前にお申込していただく方が安心できますよ。

後半のパネルディスカッションでは、私が担当したお客様の
断熱リフォーム体験も生の声で聞けることになっております。
共感できることも多いと思いますので
ふるってご参加くださいませ。

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