2016年08月16日
意外と長持ち、天然木の外壁リフォーム。その4
2016年08月13日
意外と長持ち、天然木の外壁リフォーム。その3
2016年08月11日
意外と長持ち、天然木の外壁リフォーム。その2
2016年08月10日
意外と長持ち、天然木の外壁リフォーム。その1
2014年04月22日
屋根からの雨漏りの原因と対処法。その4
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その3 の続きです。
3.トップライトからの雨漏り
トップライトとは、屋根面に取り付けられた天窓のことです。
わずかな面積でも上からの採光があることで
周囲の環境に左右されずに部屋を明るくできるので
一時期はよくつけたものでした。
外観上でいえば、屋根面よりもガラス面が盛り上がったような感じで
取り付けられるので、少し離れたところから見ればすぐにわかります。
トップライトの施工はかなり注意深く取り付けられているはずですが、
どうしてもトップライト周辺には雨水が集中することも多く
その周囲の板金の耐久性や屋根そのものの勾配によって
腐食の進み具合が変わりますので
場合によってはトップライトの周囲から雨が侵入しやすくなります。
またトップライトそのものは、ゴムを介して製品化されていますが、
真夏の高温状態や真冬の低温状態によって
ゴムそのものの劣化があれば今度はトップライトそのものからの
雨漏りが発生してしまいます。
トップライトそのものから雨漏りが発生すると
正直言って直すのはかなり難しいです。。。
トップライトからの雨漏りを防ぐには、
トップライトを撤去して
ガラス瓦を施工する方法があります。
ガラス瓦は野地板部分にペアガラスを入れて
その上からレキサンシートという透明の幕を張り
その上からガラス製の瓦を施工する方法です。
トップライトと違い、瓦の施工方法そのものは
通常の瓦施工と同じ、
さらに外部から見て盛り上がっているところもないので
そこだけに雨水が集中することもありません。
ただし外観上から見ると、ちょっとかっこわるいかもしれませんが
屋根の上のことなのであまり気にならないかと思います。
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2014年04月21日
屋根からの雨漏りの原因と対処法。その3
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その2 の続きです。
これらを防ぐには、陶器瓦をお勧めします。
陶器瓦のメリットは素材そのものが日本の温暖で湿潤な気候であっても
長持ちすること、その寿命はおよそ50年です。
また、強風の飛来物などで瓦が割れたとしても
1枚単位で交換しやすいというメンテナンス上のメリットもあります。
陶器瓦の勾配は最低でも4寸勾配ですから
屋根の裏側の湿気も排出しやすくなります。
それとこれはマニアックな話ですが、
屋根の下地材は「野地板」(のじいた)と呼ばれますが、
瓦の場合は、一般的に厚み12ミリ程度の杉の無垢板が使われるのに対し、
それ以外の屋根材の場合は、厚み12ミリ程度の合板が使われます。
無垢板は湿気を吸ったり吐いたりという調湿効果に優れた素材ですが、
合板の場合は湿気を吸ってしまうと接着剤がはがれてベコベコになってしまい
屋根の荷重を支えられなくなって、雨漏りを誘発する危険性が増えていきます。
これは北陸の場合だけかもしれませんが、
築20年以上の家で屋根が化粧スレートだと
屋根の傷みがかなり進んでいるケースがよく見受けられます。
早いものでは築10年程度でも
北側の屋根にコケが生えていたり、
西側の屋根が白く風化していたりして
お施主さんも気にされていることがよくありました。
一方、日本瓦や平板瓦などの陶器瓦の場合は、
20年程度ではまだまだ大丈夫なので
住んでいる方も屋根のことを気にしていないことが多いですね。
家のメンテナンスのストレスを減らすという意味でも
屋根の勾配をしっかりととって陶器瓦にすることで
屋根からの雨漏りを減らすことができます。
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その4 に続く。
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2014年04月20日
屋根からの雨漏りの原因と対処法。その2
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その1 の続きです。
2.屋根の勾配不足
屋根の勾配は屋根に降った雨水を速やかに屋根から取り除くために
重要な役割を果たします。
屋根の勾配はどのようにして決まるかといえば
屋根材との組み合わせである程度決まっていきます。
これは北陸の場合ですが、
陶器瓦の場合は水切れが悪くなるため
ある程度の勾配を必要とします。
具体的には短い距離でも4寸勾配以上は必要とされるようです。
※4寸勾配とは、
1尺(10寸)進んで4寸上がる勾配のこと。
1m進んで40センチ上がるといえば
イメージがつきやすてわかりやすいでしょうか。
これが化粧スレートの場合では
陶器瓦よりも水切れがいいというかフラットで
水が切れやすい形状なので
3寸勾配〜3.5寸勾配程度にゆるくできます。
さらに鉄板の屋根であれば、1.5寸もしくは2寸程度でも
水切れはある程度確保されるようです。
ただし、これはあくまで新品の場合のお話。
強風の際の飛来物で屋根材が傷んだりすると
そのゆるい勾配が災いして、
どうしても湿気がその傷んだ箇所にたまりやすくなります。
傷んだ部分に湿気がたまると、
その裏側にある下地が腐りやすくなり、
さらに気温の低い冬場には凍害が起こって
屋根材そのものの劣化が進んでいきます。
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その3 に続く。
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2014年04月19日
屋根からの雨漏りの原因と対処法。その1
そうそうあることではないのですが、
それでも時折相談されるのが、雨漏りの悩みです。
築年数でいえば20年を超える家から
雨漏りの相談が増えていくような感じですね。
雨台風や強風を伴ったゲリラ豪雨の後には
よく雨漏りの報告を受けることがあるのですが、
雨漏りそのものに絞った記事というのは
案外見つからないようです。
そこで今回から、箇所別の雨漏りの原因と
その対処法のお話をしていきます。
屋根そのものからの雨漏りの場合、
原因は3つに絞れます。
1.屋根材そのものの劣化
日本瓦のような陶器瓦の場合はあまりないのですが
コロニアルのような化粧スレートの場合は、
スレートそのものが湿気と凍害で劣化し、
常に湿気を帯びたような形になったり、
割れて屋根の下地が露出するような形になってしまい、
その場所に雨が吹き込むと容易に雨漏りしてしまいます。
化粧スレートは単体で見れば強度は高いのですが、
それでも台風や強風の際の飛来物の衝撃では割れることもあり、
割れた部分がさらに湿気や凍害で劣化する
・・といった流れで劣化が進んでいきます。
金属製の屋根の場合も、
近年施工されるものはガルバリウム鋼板など
耐久性の高いものが多いのですが、
そうでない場合は、酸性雨や強風時の飛来物でサビが発生し
そのサビがどんどん大きくなって最終的には穴が開きます。
その開いた穴から雨水がどんどん浸入し
屋根下地の方も腐らせてしまい、最終的に雨漏りしていきます。
・・・ 屋根からの雨漏りの原因と対処法。その2 に続く。
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2011年10月18日
デザインも大事ですが・・・。
住まいの省エネフェアでは、ふだん顔を合わすことのない業者さんと
久し振りにお会いすることもでき、何となく同窓会気分になったのですが、
その時に気になる話題が出ました。
「30代の方が家のことで気にするコトって、
どうもデザインとか、住宅設備のことばかりで、
肝心の耐久性はどの住宅もほとんど変わらないと思っているようですね。」
某住宅会社の営業さん(たぶん40代?)の言葉に
その場にいた一同、深く頷いてしまいました。
言われてみれば、私もモデル住宅などを案内していて
同様の印象を持つことがありました。
まあ、住宅の耐久性の違いは分かりにくい上に、
横並びで比べたところで実際のところは確かめようもないのですから、
どうしても分かりやすい外観デザインやインテリアの方に
目が向いてしまうのも無理からぬことです。
車も家電製品も携帯電話も、機能性以上にデザインの良し悪しで
売れ行きが全く違うほどですから
住宅にもその傾向が出るのはむしろ当然の流れかもしれません。
ましてや長期の住宅ローンを払うことを考えれば
気に入ったデザインで所有欲を満足させる家でなければ
とても払いきれるものではないでしょう。
でも、、、、車や家電製品などの耐久消費財であれば、
気に入らなくなれば数年でも買い替えることもできますが、
(たとえ製品寿命を迎える前であっても・・)
住宅はなかなか買い替えしにくいものです。
だからこそお客様自身の目で
家の耐久性に少しでも関心を持っていただけたらな〜と
ついつい思ってしまいます。
なぜこんなことをいうかと言えば、
家そのものの耐久性もメンテナンス費用も
最初の家の建て方によって、ガラッと大きく変わるからです。
特に外装材のメンテナンス費用は大きく違いますね。
この違いがどこから出てくるかというと、
使われている素材そのものの耐久性と、外観デザインによるものです。
1. 屋根材の場合
コロニアル(スレート)屋根と、瓦では耐用年数は倍以上は違います。
コロニアル屋根だとよくもって20年程度、
条件が悪ければ10年程度で不具合が出てくるのに対し、
瓦の場合は40〜50年程度は持ちますし、
それまでは10年ごとの定期検査で不具合のある箇所だけ(1枚単位)
直していくだけで済みます。
ですから50年というスパンで考えると、
屋根のメンテナンス費用だけで200万円ぐらいは変わることになるのです。
初期費用は瓦の方が高いとはいえ、
その差は高くても50万円以下ですから、
どちらの方がお得かは一目瞭然です。
2. 外壁の場合。
外壁もやはり同様で、最近流行りのキューブデザインは、
外壁に雨が当たる率も高まり、どうしても外壁材が濡れている時間が長いので
同じ外壁材を使っていても、耐久性が大きく変わります。
施工の良し悪しもあるので一概には言えませんが、
運が悪ければ、わずか3〜5年程度で外壁材の劣化が進み、
10年経った頃には見るも無惨な状態になることもあります。
その一方で同じ外壁材を使っていても、
軒で守られている家の場合は、ふつうに20年以上は持ったりします。
(ただし色の退色は除きます。)
また別の機会に外壁がどのように傷むのかをお話ししますが、
外観デザインと耐久性が家によって大きく変わることだけは
ちょっと覚えておいていただけるとうれしく思います。
★今日のテリー語録
前述の屋根材ですが、雨が少なく乾燥した地域であれば
コロニアルでもそれなりに長く保つのですが、
日本の本州のように、元々が温暖で湿潤、
さらに雪が降ったりゲリラ豪雨があるような地域では
どうしても短命になってしまいます。
またキューブデザインも雨の多い地域には不向きのようですね。
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2010年07月15日
新築でも雨漏りすることがあるの?? 【 その他の質問編 】
新築でも雨漏りすることがあるの?? 【 設計デザイン編 】
新築でも雨漏りすることがあるの?? 【 施工不良編 】 の続きです。
たまに受ける質問ですが、
「こういった施工不良は、検査機関が指摘するんじゃないんですか?」
と聞かれることがあります。
残念ながら、検査機関が検査するのは、あくまでボルトや金物類の施工状況なので、
タイベックの張り方までは一切チェックはしてくれません。
逆に言えば、構造的に申請書類通りであれば、
工事中に雨漏りしていても
「仕上がる頃には雨漏りも直しているでしょう・・。」
という感じで、検査には通ることになります・・・。
そして、本当の雨漏りが分かるのは、
お施主さんが実際に入居して数ヶ月から数年経ってからのことなのです。
残念ながら、厳密に言うと、
いったん雨漏りしてしまうと、ほぼ直すことは不可能です。
直し方としては、どうしてもコーキングなどの充填剤に
頼る形にならざるを得ないからです。
しかし、コーキングそのものの寿命はわずか数年程度、
コーキングが切れてしまえば元の木阿弥です。
一番施工しやすい、新築の工事の時に徹底的に
防水してあげるのが、かえって近道となります。
他に受けた質問が、
「すでに屋根のないバルコニーになっています。
不便なのでアルミなどで屋根を掛けようと思うのですが?」
というのがありました。
落雪がない場合であれば、普通にアルミの屋根でも問題がないと思います。
雪が落ちる面ですと、どうしても落雪の衝撃で
屋根に使われているポリカ(透明のプラスチック)が割れやすいので
強化ガラスかガルバリウムの折板屋根の方がよろしいかと思います。
また、屋根を掛けない場合であっても、
バルコニーの排水口をこまめに掃除してあげると
かなりリスクを減らせると思いますので、
とにかく頻繁に掃除してくださいね。
★今日のテリー語録
何でもそうかもしれませんが、トラブルが起きるときは、
複数の不運なことが重なったときに起こることが多いようです。
設計デザイン上の不備があっても、素晴らしい施工によって防ぐこともできますし、
逆に施工不良があっても、風の向きや設計デザインで救われることもあります。
そうは言ってもリスクはリスクですから、可能な限りリスク要因を減らすことも考えてください。
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