2014年08月24日

台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その6



 5.角地を避ける。

日当たりがよくて人気の角地。
でも水災への備え・・という意味では注意をしなければなりません。

前回、「家の基礎の高さを上げる」でもお話ししましたが、
家の基礎は通常、前面の道路側との高さ関係で設定されることが多いです。
角地でない場合は、単純に敷地の一辺の道路の高低差だけで設定すればいいので
道路からある程度の高さを稼ぎやすいのですが、
角地の場合は、駐車スペースを角の部分にも作ることが多いため
意外と高く設定できない場合があるのです。

高さ設定を低く設定されてしまうと、
道路が万一冠水してしまった場合、すぐに駐車スペース内に
大量の水が流れ込みやすくなってしまいます。
そうなると、車が水の影響を受けやすくなりますし、
道路側に何かしらの擁壁を作らなかった場合は、
家の基礎にも大量の水が押し寄せてくる事態も出てきます。

また、道路を流れてくる大量の水から見れば
角地に立っている家は飛び出ているような感じになりますので
それだけでも水災の影響を受けやすくなってしまいます。

角地ならではの日当たりの良さは魅力的ですが、
角地の場合であっても、どちらか側面に擁壁を作るなどして
車の出入りはどちらか一方の道路からだけにして
敷地のかさ上げができるようにしましょう。

このあたりのことは計画段階で設計に盛り込む必要がありますので
くれぐれも設計者に少しでも基礎の高さを上げるように
要望を出してください。


・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その7 に続く。

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2014年08月22日

台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その5



 4.家の基礎高さを上げる。

家の基礎とは、いわゆる基礎コンクリートのことです。
基礎コンクリートの高さは何も言わなければ、
住宅会社さんがその敷地と周辺環境、
敷地内での建物の配置によって決めてくれるのですが、
たいていの場合、コストを最小に抑える方向で決められることが多いです。

しかし、うっかり低めに設定されてしまうと、
床上浸水や床下浸水のリスクを増やしてしまう上に、
いったん家が建ってしまえば、後から高さを上げることは困難です。

いったん土砂が床下に流れ込んでしまうと
簡単に抜くことはできませんし、
しかも家の中がずっと臭いままなので
その家に住み続けることも難しくなってしまいます。

近年のゲリラ豪雨の頻度を考えると、
感覚的に少し高いかな?・・と思うぐらいで
むしろちょうどいいのかもしれません。

結果として階段の段数が増えたりしますが、
できる限り基礎の高さを上げることで
リスクを減らせますから、上げる方向で考えてください。

なお、最近の家には
昔からの床下換気口(幅40センチ×高さ20センチぐらい)
をやめて、基礎パッキンで床下の換気を取ることも多いのですが、
ごく希に床下換気口を設けている会社さんもいます。

床下浸水を減らすためには、
基礎パッキンの方が当然有利になります。
基礎パッキンを標準で採用している会社さんを選んでください。

・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その6 に続く。

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2014年08月20日

台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その4


 3. 敷地をかさ上げする。

すでに購入した、あるいはすでに所有している土地が
低地である場合もあるかと思います。
この場合に考えなければならないのは、
敷地の前面道路が万一冠水してしまった場合でも
敷地内に泥水などが浸入しにくくなるように、
敷地全体を盛り土して前面の道路よりも高くすることです。

敷地全体を盛り土するには、
敷地の周囲に擁壁をして敷地内の土が流出しないようにして
その中に盛り土を施していきます。
高さの目安ですが、最低限、道路の一番高いところよりも
確実に20センチ以上は必要になるでしょう。

敷地の道路側は駐車スペースにすることが多いと思いますが、
駐車スペース自体もしっかりとした勾配を取りつつ、
確実に道路よりも高く設定する必要があります。

目安としては、通常の駐車スペースの水勾配が2〜3%程度なので
水はけをさらによくするために
4〜5%程度の勾配を取ってもよろしいかと思います。
駐車スペースの奥行きが5mとすると、
水勾配4〜5%で20〜25センチ程度上ることになりますね。

ちなみにテリー家の場合は、ちょっと変則的で、
道路側から最初の3m部分で20センチ、(6.6%程度)
実際に車を駐車するスペースが5mで20センチ(4%)、
平均すると8mで40センチ(5%)となります。

最初の道路から車を入れる部分が急勾配で
車を置くスペースがややなだらかにしてあるのですが、
そのおかげで駐車している車が水につかったことはありません。
参考にしていただければ幸いです。

・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その5 に続く。

 
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2014年08月19日

台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その3



 2.土砂災害が起こりやすい地域に家を建てない。

大雨が続いた後の雨台風というケースでは
地盤が緩んで土石流などの土砂災害が起きやすくなります。
どんなに地盤補強をしてあろうが、
地震に強い家を作ろうが、
土砂災害にあってしまえば家もろとも
一気に流されてしまいます。

過去に土砂災害に遭った地域の方のお話を聞くと、
景色が白く見えるほどの大雨が続いた後、
突然・・といった感じで上流の土砂が一気に流れてくるのだそう。
これは避けようがありません。
もし対策をとるとするなら、
過去に土砂災害が起きた場所に家を建てないことぐらいでしょうか。

過去に土砂災害が起きた場所を知る手段として有効なのが、
各都道府県が公表しているハザードマップです。

ハザードマップの調べ方は、
Googleなどの検索ページで、
「○○市(あるいは市町村名) ハザードマップ」
と入れてみるだけで、
それぞれの地域に即したハザードマップが出てきます。
(各市町村のホームページからも閲覧できることも多いです。)

その地図の中で赤いマーキングがしてあるエリアは
過去に土砂災害に遭ったことのある地域ですから、
その場所に家を建てるのは避けた方が無難ですね。
参考になれば幸いです。

・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その4 に続く。

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2014年08月18日

台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その2



 1.低地に家を建てない。

低地とは、元々の標高が低い土地のことで、
埋め立てられた土地やかつては田んぼだった土地が多いようです。
平野部になることもあって宅地造成がやりやすく、
実際には新興住宅街など低地に家が建っているケースも多いでしょう。

東日本大震災での仙台平野のように、
海からの距離があまりない場合は、
津波の被害にも遭いやすくなります。
しかしそれ以上に、大雨による河川の氾濫や
側溝の排水が不十分だったときも道路が冠水しやすく、
あっという間に敷地内に大量の土砂を含んだ水が
流れ込む危険性があります。
つまり元々の土地自体がリスクを抱えていることになりますから、
もしこれから土地を購入する予定があるのなら、
低地の土地を避けた方が無難でしょう。

ちなみに過去30年以内に新設されたような学校は、
広い敷地を確保できることから、
割と低地(元々は田んぼなど)に建てられる傾向が
あるように感じます。
このような低地に新設される学校では
ゲリラ豪雨などで学校の周囲の道路が冠水しやすかったり、
駐車場までが水につかることも多いので
学校から距離が近いという理由だけで
わざわざ低地に家を建てない方がよろしいかと思います。

どのぐらいのレベルを低地というのか?
以前のブログ記事にもお話ししましたが、
標高で3m以下の土地は要注意ラインです。
( 「低地に家を建てるリスク。その3」 )
過去ブログにその土地の標高の調べ方も載せてありますので
まずはご自宅の土地の標高を一度調べてみてください。
今から土地を購入するのなら、
せめて標高で5m以上のところを選ぶようにしてください。
それだけでもずいぶんと大雨のリスクを減らせるようになります。

・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その3 に続く。

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2014年08月12日

台風11号から学ぶ水災への備え。その1


台風11号が四国、西日本を縦断し、
台風による連続した豪雨で日本全国の様々なところで
河川の増水、土砂災害、床上浸水などの
大きな被害をもたらしました。

台風と聞くとつい強風による被害にばかり目が行きがちですが、
今回の台風のように広い範囲にもたらす雨による被害も
大きな損害になります。

水による災害を水災といいますが、
頻度としては圧倒的に少ない地震への対策がよく言われるのに対し、
水災への備えに対してはあまり聞かないような気がするのは
気のせいでしょうか?

なじみのある水だから甘く見ているのか?
それとも打つ手があまりないから放置しているのか?
いずれにせよ、ゲリラ豪雨や今回のような雨台風、
長期間の長雨による河川の氾濫など、
水の被害は毎年のように起こる災害です。
そこで水災への備えとして考えられることを
お話ししていきます。

1.低地に家を建てない。
2.土砂災害が起こりやすい地域に家を建てない。
3.敷地をかさ上げする。
4.家の基礎高さを上げる。
5.角地を避ける。
6.バリアフリーにこだわりすぎない。

・・・ 台風11号から学ぶ水災への備え。その2 に続く。

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2013年09月03日

低地に家を建てるリスク。その4

 
・・・ 低地に家を建てるリスク。その3 の続きです。


これから土地を購入しようという方は
1年に1回以上前面道路が冠水するような土地を購入しないようにすれば
いいのですが、問題はすでに購入してしまった方です。

すでに土地を購入してしまって家はまだ建てていない場合は、
敷地を擁壁で囲み、周囲の側溝よりも確実に高さを上げてください。
駐車スペースだけはなかなか難しいのですが、
多少勾配をきつくするなどして、
駐車スペースに道路の水が流れ込むのを防ぐようにしましょう。

それと敷地周囲の側溝の水の流れ方を把握するようにしてください。
これは1日中雨が降っているような日に、
側溝の水の流れ方を見ればすぐに分かります。
水は高いところから低いところに流れますから、
低いところから水が敷地内に入りにくいように計画した方が無難ですね。


さて、今回は低地に家を建てるリスクのお話をしました。

豪雨に対してのお話に終始しましたが、
低い土地というのはふだんから湿気を帯びやすいので、
カビや結露の問題は日常的に発生します。

日常的な湿気は建物を傷めるだけでなく、
住んでいる人の健康にも影響を与えますので、
そういった意味でも低地に家を建てるリスクを
しっかりと把握して湿気や雨対策を行ってください。

それと、最後になりましたが、完璧な土地というのはありません。

利便性が高ければ、湿気や雨の心配、地盤補強の問題が出てくることが多いですし、
地盤を最優先にして丘陵地を選べば、今度は雪の問題が出てくることもあります。

それぞれの土地の特徴を把握し、対応策も考えておくことが重要です。
そのためにも地元の住宅会社さんで経験豊富なところを選ぶと、
適切なアドバイスを受けやすいかと思います。


★今日のテリー語録

「信頼できる建築パートナーと人間の知恵。」

地元の様子をよく分かっていて対応策をいっしょに考えてくれる
住宅会社さんや建築課といっしょにプランニングすることでも
ずいぶんとリスクを減らすことができます。
規格プランをその土地に載せただけ・・という会社さんだけは
避けた方がいいですね。

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posted by テリー at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 土地選び

2013年09月01日

低地に家を建てるリスク。その3

 


・・・ 低地に家を建てるリスク。その2 の続きです。


では、水がついてしまうほどの低地はどうやって調べればいいのか?


一番簡単なのは、目的の土地のご近所さんに聞くことです。
お年寄りでなくとも、そのエリアに長く住んでいる人であれば、
どの辺りが冠水しやすいといったことはよくご存知ですから
簡単に聞けると思います。

それと低地での目安は、海抜で2m以下を一つの目安にしてください。

海抜を調べる方法はマピオンというサイトを使う方法が一番早いです。
インターネットで「マピオン」と検索してみてください。

地図が出てきますのでそこで目的の場所を出して右クリックすると
詳細情報の中に「海抜○○m」と出てきます。
マピオンの場合ですと、ひょっとしたら2mまでしか出てこないかもしれませんが
逆に言えば海抜2〜3mのところは確実に低い場所です。

まずは土地情報が出ている地点を順番に調べてみてください。
思ったよりも海抜が低いことにビックリされると思います。
ちなみに長い坂の途中にあるテリー家でも
海抜はたったの7mしかありません。

海抜2m以下のエリアをある程度把握したら
そのエリアはすべて外す方が無難ですが、
もし広大すぎて外すことが難しいようなら、
そのエリアに出向き、どの辺りが低くなっているか、
現地で自分の目で見た方がいいでしょう。

たとえ海抜2mのエリアといっても、
厳密には道路の側溝には全て勾配がつけられていますから、
道路上に降った雨水は側溝に流れ、
その側溝から海側の方に向かって排水されるはずです。

雨の日に側溝の水の流れを見れば、
微妙な勾配であってもすべて分かります。


・・・ 低地に家を建てるリスク。その4 に続く。


★今日のテリー語録

「完璧な土地はないのですが・・。」

利便性がよくて学校や職場から近くて、
地盤も良好で高台にあって広くて安い土地、
どこかにありませんかね〜?
・・・ありません!!

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posted by テリー at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 土地選び

2013年08月30日

低地に家を建てるリスク。その2

 
・・・ 低地に家を建てるリスク。その1 の続きです。


低地に家を建てるリスクといえば、従来であれば
軟弱地盤であるがゆえに地震の際に不動沈下するとか、
液状化現象が起こりやすいといった、
耐震性に関するものが多かったような気がします。

しかし、数十年から百年に一度しか発生しないような大地震のリスクよりも、
はるかに発生する頻度が高いのが、局地的な集中豪雨によるリスクです。

そんなこともあって低地に家を建てる際、
気の利いた地元の会社や大工さんであれば
あらかじめ敷地内に高い擁壁を築いて盛り土をしたり、
建物の基礎の高さも高く設定するなどして
せっかくのマイホームが床下浸水しないように
施工することがあります。

私自身も近所で道路が冠水するようなエリアで家を建てる人には
最低限、建物の基礎を15〜20センチほど上げてもらうよう
アドバイスすることもありました。

しかし今回の豪雨では、それだけでは足りないことも分かりました。

たとえ住宅そのものが床下浸水しない高さで建てられていても
駐車スペース部分は道路とあまり変わらない高さにせざるを得ません。
(そうしないと、駐車スペースに車を駐めることができない。)

敷地の周囲の道路が完全に水没すれば
道路に溢れた水は敷地内の駐車スペースに当然入ってきますので
駐車スペースに駐めてあった車が水没する可能性が出てきます。

幸い車が駐まっていなかった場合でも、
周囲の道路が水没している状況では、
自宅に近づくことができないので
(その手前で通行止めになることも多い)
やはり自宅に避難することもできないんですよね。

敷地内だけなら自分の土地ですから盛り土をするなどして
床下浸水対策を行うことはできますが、
敷地周辺の道路に関してはどうすることもできません。
住んでいる人が望む・望まないに拘らず
確実に影響を受けてしまうのです。

もし、これから土地を買おうとするのであれば
低地は避けるのが一番の方策です。


・・・ 低地に家を建てるリスク。その3 に続く。


★今日のテリー語録

「土地を見に行くなら、雨の日を狙う。」

一見平らに見える敷地や道路でも微妙な高低差があります。
雨の日であれば水の流れ方で、どちら側が低いのか?
どの辺りが大雨の影響を受けやすいか?、
ある程度推測することが可能です。

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posted by テリー at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 土地選び

2013年08月28日

低地に家を建てるリスク。その1


先日のゲリラ豪雨は本当にすごかったです。

なんといっても24時間で200ミリ以上という記録的な豪雨は
ふだん決して見ることのできない光景を見せてくれました。


まるでバケツをひっくり返したかのように降り注ぐ雨水。
傘を差していても守れるのは頭ぐらいで、肩から下はビショ濡れ。

みるみる側溝の水位は上がっていき、
排水しきれなくなった雨水が
側溝のフタのところから吹き出していました。

道路は通常その中心部分が盛り上がっているので
側溝の真上の部分から水が溜まり始め
かろうじて溜まっていないのは、道路の中心部分だけ。

比較的低い土地に建っている家は、
家の前の道路がすべて冠水し、
溢れてきた水が敷地内にも及んでいました。

道路から溢れた水は徐々に敷地内の駐車スペースにも入ってきて
駐めてあった車が徐々に水につかっていきました。。。


近年、ゲリラ豪雨が発生するリスクはどんどん増えています。

地球温暖化のせいなのか、
お隣である中国の急速な発展が影響しているのか、
理由は全く分かりませんが、大気が急速に不安定になり、
短時間で大量の雨が降るゲリラ豪雨が発生する確率は
毎年増えているそうです。
(「ゲリラ豪雨」という名称が使われ始めたのは、
  2008年頃のウェザーニュースからだそうです。)

このようなゲリラ豪雨や集中豪雨そのものは
日本中の至るところで発生するのですが、
それによって床下浸水や床上浸水などの大きな被害が発生するところは、
だいたい低い土地(低地)に建てられた建物です。

・・・ 低地に家を建てるリスク。その2 に続く。

★今日のテリー語録

「水は低きへ流れる。」

ゲリラ豪雨による床下浸水などの被害に遭ったからといって、
役所に苦情を言っても仕方がありません。
水が低いところに流れるのは自然現象だからです。

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