5.角地を避ける。
でも水災への備え・・という意味では注意をしなければなりません。
家の基礎は通常、前面の道路側との高さ関係で設定されることが多いです。
角地でない場合は、単純に敷地の一辺の道路の高低差だけで設定すればいいので
道路からある程度の高さを稼ぎやすいのですが、
角地の場合は、駐車スペースを角の部分にも作ることが多いため
意外と高く設定できない場合があるのです。
道路が万一冠水してしまった場合、すぐに駐車スペース内に
大量の水が流れ込みやすくなってしまいます。
道路側に何かしらの擁壁を作らなかった場合は、
家の基礎にも大量の水が押し寄せてくる事態も出てきます。
また、道路を流れてくる大量の水から見れば
角地に立っている家は飛び出ているような感じになりますので
それだけでも水災の影響を受けやすくなってしまいます。
角地の場合であっても、どちらか側面に擁壁を作るなどして
車の出入りはどちらか一方の道路からだけにして
敷地のかさ上げができるようにしましょう。
くれぐれも設計者に少しでも基礎の高さを上げるように
要望を出してください。
・・・ 台風11号の被害から学ぶ水災への備え。その7 に続く。