2017年12月31日

まだ間に合う?あったかリフォームに使える補助事業。その3

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実際のリフォームで一体どこまで暖かく快適にできるのか?、
不安に思っている方も多いと思います。そんなみなさまに朗報です。

たまたま私の知人の相談を受けまして、
築34年の和風住宅の大規模リフォームを施して
2日間だけ完成内見会をすることになりました。
このお宅は、スマートウェルネス住宅推進事業を適用したので
申請額は120万円の補助を適用しました。大きいですね。

家族構成は知人夫婦と奥様のお母様の3人住まいで、
窓は1階も2階もすべて断熱サッシを入れて、
壁/床/天井すべて新築同様の高断熱住宅、さらに冬の快適暖房として、
1階の床はすべて温水式の床暖房です。
なんと、和室の畳の下も床暖房なんですよ。
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内見会の日程は、11月25日と26日の2日間でしたが、
みなさん、足下が暖かかったことでとてもゆっくりとされていて
滞在時間が非常に長かったのが印象的でした。

全館床暖房の暖かさは、体感してみないとわからないですよね。
室温を上げすぎることもなく、エアコンの風で乾燥しすぎることも
ほこりが舞い上がることもない快適な暖房です。
しかもこれで2階も暖かくなるんですよね。

年明けの元旦から1月4日まで
施工した沢野建設工房さんが全館床暖房のモデルハウスで
展示会をすることになりましたので、
よろしければぜひ一度その暖かさを体感してみてください。


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2017年12月30日

まだ間に合う?あったかリフォームに使える補助事業。その2

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最後に紹介するのは、「スマートウェルネス住宅改修事業」。
こちらは築年数は問われませんが、年内に住んでいる人が2週間の健康調査を受けて、
断熱改修工事を行ったあとも何年か継続して健康調査を行う約束することで、
対象工事の1/2、最大100万円の補助を受けられる事業です。
バリアフリー工事があれば最大120万円になります。

これは今年度の工事前健康調査をした物件が最後となることが決まっていましたが、
1年延長されることになったと案内が送られてきましたので
まだ大丈夫ですよ。

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健康調査の内容はリビングや脱衣室に24時間自動計測の温湿計を置いて、
本人は活動量計を身につけて毎日血圧を測ることを14日間継続するだけ。
対象工事は、長期優良住宅化リフォーム事業の省エネ工事と同じ。

一番やりやすいのは、LDKのすべての窓にLOW-Eガラスの内窓を取り付けて
給湯器をエコキュートに替えるだけ。
もし予算を回せるのであれば、天井や床下の断熱材も追加し、
他の部屋も内窓をつければその分も対象工事に回せるので、
上限の金額を取りやすくなるんですね。

とても魅力的な事業なので、まずは健康調査を申し込み、
同時進行で交付申請を出して省エネ工事内容の審査を受けます。
無事審査に通れば、来年から工事を行って2月までに完成、
実績報告書を出せば、申請金額がかえってきます。

ただし、このスマートウェルネス事業、
申請できるのは各都道府県の協議会メンバーとなっている工務店さんだけ。
かほく市だと沢野建設工房さんだけなんですねー。

ちなみに沢野建設工房さんの申請業務は私がしていますので、
お客様の要望や家族構成、対象となる住宅の特徴や予算を加味して
適切な補助事業を選べるよう配慮しています。
同じ予算でも快適な暖かいリフォームを提案できると思いますよ。

なお、10年以上のローンを組んでこれらの改修工事をした場合は、
増改築工事に対して住宅ローン控除を受けることもできます。

ただしちょっと気をつけていただきたいのは、中古住宅を新たに購入する場合です。
中古住宅の取得の際に住宅ローン控除を使う場合は、
築年数20年以下の物件でないと、住宅ローン控除は使えませんので、
その点だけお気をつけください。


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2017年12月16日

まだ間に合う?あったかリフォームに使える補助事業。その1


最近は不景気のせいか、新たに土地を購入するのではなく、
程度の良さそうな中古住宅を買って大規模なリノベーションをしたり、
見た目だけでなく、より快適にするためのリフォームを施す例も増えてきました。

そこで今回は暖かい冬を過ごすために使える、
リフォーム用の補助事業を紹介したいと思います。

リフォームと聞くと、外観を新しくする外壁リフォームだったり、
毎日の生活が楽しくなるキッチンリフォームやトイレリフォーム、
浴室リフォームなど単品の水回りリフォームをイメージされる方も多いかもしれません。

もちろんそれらもいいのですが、
築10年〜20年前後の中古住宅と最近の家で一番違うのは、
なんといっても断熱性能です。もう暖かさが全く違うんです。
暖かい家だと体が楽なのはもちろんですが、
風邪もかえって引きにくくなりますし、光熱費もかなり下がります。
中古の家に住むのならぜひともあったかリフォームを施してほしいところです。

その際に使える大型補助事業としては、次の3つがあります。

1つめが経済産業省の「断熱リノベ」
この事業は今年度は11月15日で申込みが終わってしまいましたので
来年度に期待です。

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こちらは申請期限が来年の2月23日まで延長されたのでまだ間に合いますよ。
内容は耐震性や耐久性、省エネ性などの性能向上工事を施すことで、
対象工事の1/3、上限100万円の補助金がもらえるんです。

私も何件か申請業務を行いましたが、一番適用しやすいケースは、
耐震性を満たすために昭和56年6月以降に建築された住宅で、
外壁や屋根を改修し、LDKの窓をすべてLOW-Eペアガラスに変更して
給湯器をエコキュートに交換する工事。

ここまでするとほぼ満額の100万円になるはずです。
内装を一切触りたくない場合でも、家中すべての窓にLOW-Eペアガラスの内窓を取付、
天井と床下に新築同様の断熱材を施し、熱源をエコキュートに替える方法でも適用になりますね。

もちろん大規模な工事になりがちなリノベーションであっても、
長期優良住宅化リフォーム事業なら満額の100万円になりやすくなるので、
これはけっこうお勧めです。
一般的に補助事業は最初に交付申請をして交付決定が降りないと
工事にかかれないことが多いのですが、
長期優良住宅化リフォーム事業だけは書類の不足さえなければ、
申請書を郵送して1週間から10日程度で工事にかかってもよいという案内が来ますので、
割と早めに工事にかかれるのもいいですね。
今から計画をしても十分に間に合いますよ。


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2017年01月20日

温水式床暖房か、エアコン暖房か?その3



暖房器具としては場所も取らず、
エアコンのように温風で不快な思いもしなくてすむ
温水式床暖房をお勧めしたくなるのですが、
1階の床全面に施工しようとすると初期投資も100万円以上になりますし、
高効率のヒートポンプを熱源にした場合でも
消費電力は常に700〜800Wぐらいは使うので
高効率エアコン1台よりも電気代は上がる傾向にあります。

一方の高効率エアコンですが、
床暖房ほどの初期投資はかかりませんが、1台でもそれなりの価格になりますし、
各部屋・スペースに必要なので複数台購入する必要も出てきます。

まあ、床暖房の家であっても夏場を考えると
エアコンを最低1台は取り付けるでしょうから
どうしても床暖房の方が高くつくのは避けられません。

それでも、、、予算が許すなら、温水式床暖房がお勧めです。

それもトイレや洗面脱衣室、玄関ホールも含めた1階の床全面に施工するのがお勧めです。
理由は、部屋間の温度差を一番感じにくく
冬場に怖いヒートショックを防ぐ効果が高いからです。
また全館暖房として考えると、光熱費はかえって安くなります。

むしろ一番やってはいけないのが
1階のLDKだけ床暖房にするケース。

トイレに行こうとするだけでヒートショックのリスクがありますし、
脱衣室も冷えたままなので、別の暖房器具を設置する必要が出てくるからです。

まあ、新築の場合は、せっかくの熱を逃げにくくするために
超高断熱にして開放的な間取りにするとエアコンだけでも
それなりの暖かさを実感することができます。
このときの平均熱貫流率UA値は最低でも0.50以下にする必要はあるでしょう。

逆にリフォームでは断熱施工を施そうにも
制約が多くて断熱ロスが出やすいので
床暖房の方が確実な暖かさを実感できると思います。

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2016年12月02日

気持ちよく眠るために必要なこと。その4



睡眠の善し悪しは、健康に大きな影響を及ぼします。
眠るときの室温を上げるだけでヒートショックのリスクを減らし、
インフルエンザや風邪にも効果を発揮します。

以前紹介した近畿大学建築学部の初代学部長、岩前篤教授の研究によると、
断熱性能を上げることで、高血圧性疾患、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、
糖尿病、心疾患、脳血管疾患が大きく減るという結果が出ています。

つまり住まいの高断熱化を心がけることで、
健康な住まいが実現するということ。

薬やサプリメントに頼るのがいけないとは言いませんが、
薬害や副作用がやっぱり気になります。
人間が本来ある姿でより健康になれる方が
はるかに理想的ではないでしょうか?

睡眠障害やいろいろな病気で悩んでいる方には、
何よりも先に今住んでいる住環境を
高断熱化することをお勧めいたします。

高断熱工事には確かにお金はかかりますが、
先週お話しした、「住宅ストック循環支援事業」を使えば、
国から大きな補助金ももらえるので、お財布の負担を軽くすることができます。

詳しくは断熱や補助金に詳しい住宅会社さんや工務店さんに相談してみてください。
きっとみなさんの健康に役立つ提案をしてくれますよ。

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2016年11月30日

気持ちよく眠るために必要なこと。その3

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では、冬場でも寝室内を18℃以上にして
一定の温度の幅に納めるためにはどうすればいいのでしょう?

もっとも効果的な方法が、住まいの高断熱化です。
寝室全体を高断熱化、欲を言えば住まい全体を断熱材でくるんで、
冬場でも熱が逃げにくい環境を作るのです。

たとえば、築30年程度のお宅で考えてみましょう。

金沢で30年前の家だと、窓は1枚の単板ガラス、
断熱材はほとんど入っていないか、よくて壁にうすい50ミリ程度の断熱、
天井に50〜100ミリ程度の断熱、床はそのまま(無断熱)
・・というお宅が多いかと思います。

この状況だと、冬場に暖房をガンガンつけていても、
窓から半分の熱が逃げてしまいます。
具体的には窓から48%、屋根から6%、床から10%、外壁側から19%、
すきま風などの自然換気によって17%という順になります。
一番熱が逃げやすいところで結露が起きるので、
窓を見れば一目瞭然ですね。

そこで一番熱が逃げやすい窓を高断熱サッシにします。
一番手軽なのは断熱効果の高いLOW-Eペアガラスを
今ある窓の内側に設置すること。
(「内窓設置」といいます)
可能であれば今ある窓を取り外して、
新築同様の樹脂サッシに交換することをお勧めします。
(「外窓交換」といいます)
これによって断熱効果は大きく上がり、
室温の低下を防いでくれます。

このままでは、相対的に断熱の落ちる外壁側や床で結露しやすくなるので、
できれば外壁側や床下も断熱材を施工してください。
寝室が1階にあるなら床下の断熱材も必須です。
寝室が2階の場合は、天井裏にも断熱材が必要ですね。

一番施工しにくい外壁側の断熱材は、
外壁工事のついでに行うことで内装を傷めることなく
しっかりと断熱化することができるのでお勧めです。
十分な量の断熱材を施工することによって、
外気温の影響を減らし室温の低下を防いでくれます。

外気が室内に伝わることで発生する結露やカビも発生しにくくなるので、
アレルギー症状を持っている方でも熟睡することができます。


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2016年11月29日

気持ちよく眠るために必要なこと。その2



不眠の原因として挙げられているのは、ストレスや病気、生活習慣などですが、
意外と見逃されるのは「寝室の室温」です。

実験によると布団や毛布を重ねることで室温3℃までなら一応は眠れるそうですが、
室温が低いと呼吸によって体温が下がり、睡眠の質が極端に悪化してしまいます。
また布団や毛布を重ねすぎると、寝ている間に寝返りを打ちにくくなるので、
そのこと自体が快適な睡眠を妨げてしまいます。

実は人が眠りにつくのは、体温が低下した時。

だいたい夜の9時頃から体温が低下し、
それに代わって睡眠を促進するホルモン『メラトニン』の分泌が高まります。
そして、明け方の6時頃になると体温は上昇し、
反対にメラトニンの放出が抑えられて目が醒めるのです。

この身体のリズムを外界からの刺激で崩してしまうと、
不眠の原因になってしまいます。

特に50歳以上の方の場合は、寝室の暖房がもったいなく感じるため
布団を何枚を重ねたり衣類を重ね着する、
湯たんぽなどで布団の中だけを温める傾向が強いのですが、
布団の中と部屋の温度に大きな差があると、
夜中に目覚めてトイレに行きたくなることが増えていきます。

仮に布団の中が快適と言われる33℃だったとして、
真冬に目覚めて布団を出たときの室温が10℃程度、
廊下に出ると5℃〜8℃、トイレの中は5℃程度と、
20℃以上の温度差があると血圧が一気に急上昇して
ヒートショックを起こしてしまいます。

実はトイレやろうかで倒れる方ってけっこう多くて
脳卒中や心筋梗塞の危険が高くなります。

快適に眠ることができる室温は、冬場であっても18〜23℃の範囲が目安です。

冬場の室温がこの範囲なら布団を何重にも重ねたりしなくても、
布団の中は快適温度と言われる33℃程度にできます。
また室温が18〜23℃の範囲にあれば、
呼吸を通じて気管や肺の中に入る空気も冷やされません。

寝ている間も自然な寝返りを妨げることもなく適切な体温調整もしやすくなり、
快適に深い眠りにつくことができるのです。


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2016年11月28日

気持ちよく眠るために必要なこと。その1

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 めっきり寒くなりましたが、みなさんちゃんと眠れていますか?

このところ不眠症の方が増えているそうです。
不眠症とは、「寝付けない」「何度も目が覚める」
「目覚め後も身体がだるい」「熟睡できない」などの症状が慢性化して、
日常生活に支障をきたすレベルにある状態をいいます。

不眠症は、近年のストレス社会により益々増加傾向にあり、
日本国民の5人に1人の割合でその症状に悩んでいる人がいると言われています。
逆に言えば、誰にでもなり得る症状といってもいいでしょう。

不眠症の原因とされるものはとても多くて、、、
まずは、ストレス。
脳の神経回路が常に緊張状態に陥り、
体が休みたいと思っているのに脳が休ませてくれないという
自律神経の乱れが生じ、休まなくてはならない時間になっても
いつまでも興奮状態が続くために眠れなくなってしまうケース。

次に、病気の症状によるもの。
頻尿傾向の症状や花粉症、風邪やインフルエンザによる関節炎など、
季節的なものや一過性のものから、
糖尿病、心臓病、膠原病やリウマチなどの体の痛みや倦怠感を伴う疾患、
怪我などの外傷でも不眠状態になるケース。

うつ病やパニック障害によるもの。
他にも過度の飲酒や、薬の副作用が原因になることも多いそうです。

それからスマートフォンやタブレットなどの液晶画面は
交感神経を刺激するブルーライトが多く、
これが入眠を妨げることもあるそうです。
こちらは当てはまる人が多いかもしれませんね。


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2016年11月09日

高断熱リフォームの味方「住宅ストック循環支援事業」その5



エコリフォームは単純に光熱費が下がるだけでなく
日中でも室温が下がりにくいため、家族の健康にもすごく効果的です。
また東日本大震災のときにも高断熱住宅を建てていたおかげで
「停電時でも家の中で過ごすことができた!!」
という声も多かったそうです。

地震対策と言えば、耐震性ばかりが注目されますが、
真冬に地震が起きて停電が続いたり救助が遅くなったときのことを考えれば
高断熱にしておくことも立派な地震対策と言えますね。

もちろん万一の地震対策以前に、
高断熱住宅は日々の健康にも大いに貢献してくれます。
暖かく温度差の少ない室内空間であれば、
「こたつに入ったまま動けない・・」なんてこともあり得ませんし、
快適に毎日を過ごすことができます。
浴室もトイレも寝室も常にある一定温度以上なのですから
真冬にヒートショックを起こす心配もありません。
さらに真夏でも室内の温度が上がりにくい家になるので
熱中症対策としても効果的なんです。


何かしらのリフォームや建て替えを考えているなら、
家族の健康のため、災害対策のため、そして光熱費削減のために、
しっかりと高断熱化を図ってください。

もし依頼しようとしている業者さんやメーカーさんが
高断熱化に対してあまり乗り気でない場合は
そのメーカーさんはあっさりと見切ってしまった方が得策です。

いまや断熱を無視した家作りはあり得ないのですから、
積極的に高断熱を進めてくれる業者さんにお願いして
快適で健康な工事をしてくださいませ。

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2016年11月08日

高断熱リフォームの味方「住宅ストック循環支援事業」その4




こちらは建て替えによる新築への補助です。
原文は下記の通り。

耐震性を有しない住宅等※1を除却した者
(補正予算成立日(平成28年10月11日)の1 年前の日の翌日以降に除却したものに限る。)
又は除却する者が、自己居住用の住宅※2として、
「U.3エコ住宅への建替え」に定めるエコ住宅を建築するものであること。

※1 『耐震性を有しない住宅等』とは、次のいずれかをいう。
a.旧耐震基準(昭和56 年5 月31 日以前に施行されていた基準をいう。)により建築された住宅
b.平成23 年以降に発生した災害で被災した住宅であって、災害対策基本法に基づき、
 市町村長により罹災証明書が発行された住宅のうち、被害の程度が全壊とされた住宅、
 又は、被害の程度が大規模半壊若しくは半壊とされた2住宅であって、
 公費により解体されたことを証明する書類が地方公共団体より発行されたもの
 (なお、これらの住宅については除却時期の制限を適用しない。)。


つまり、昭和56年6月1日以前に建築された古い建物を取り壊して
新しくエコ住宅を建てた方に対して、補助金を出すという制度です。

取り壊しの時期は、1年前となる平成27年10月12日以降であれば対象となります。
そしてこれから新築するケースですね。

また必ずしも取り壊した土地への建て替えでなくてもいいので、
今まで住んでいた古い家を取り壊し、別の土地に新しくエコ住宅を建てて住み替える場合や
最近人が住んでいなかった古い住宅を取り壊してそこに新築して住み替える場合でもOKです。

取り壊した建物と新しく建てる建物がセットになっていればいいんですね。
これ、よくよく考えれば古い家を取り壊す解体費用の補助とも考えられます。
いまや日本全国の6軒に1軒は空き家であり、
その対策には全国どの自治体も頭を悩ませているところ。
ですから空き家対策もかねて行われた政策と考えてもいいでしょう。

補助金の金額は、住宅の性能によって
30万円、40万円、50万円と3段階に分かれていますが、
最大の50万円で求められる条件は、
エコ度合いの指標であるBELS評価書の5つ星、もしくは
BELS評価書の4つ星+長期優良住宅なので
決して厳しいものではありません。

むしろマジメに高断熱住宅を作っている会社さんなら
取り立てて大きなコストアップをすることもなく
自動的に最高の50万円になるぐらいの性能ですから
安心してよろしいかと思います。


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