「子供(あるいは孫)が、トイレの電気をつけ放しにして出てくるので
センサーつきの照明にしたいんですけど・・。」
という要望を受けることがたまにあります。
最近では公共の建物なんかでも、節電のために
トイレは人感センサーつきの照明になっていることが多いので
おそらくそれをイメージされているのだと思います。
ドアを開けるとトイレ内の照明が点灯し、
設定した時間が経過すると、自動的に消灯してくれます。
これだけ聞くと、すごく便利な機能のような気がします。
しかし、公共の建物はとても広く蛍光灯だけでも何百Wもある上に
税金で費用を賄っているので、いやでも節電を意識せざるをえない状況に対し、
一般住宅のトイレは1帖弱のスペースで照明器具も40Wの白熱灯か
13Wの蛍光灯1灯だけ・・というケースの方が多いかと思います。
「一般住宅のトイレで、センサーつきにする必要があるのだろうか?」
と、ついつい思ってしまいます。
トイレ内にいる時間は、個人差が大きく、
大もしくは小のいずれかによってけっこう変わる上に、
トイレ用のセンサー器具の設定時間は
長くて3分程度、短くても1分程度です。
(メーカーによっては、もっと長く設定できるものもあります。)
大人の場合だったら、たとえ便座に座っているときに照明が消えても
頭を軽く振ることですぐに再点灯するので、
慣れればそんなものかもしれません。
でも小さなお子さんがトイレで手間取っているときには
高い確率で一度は照明が落ちるんですよね〜・・。
ただでさえトイレを怖がる子供が多いのに、
一瞬とはいえ、真っ暗になったら・・・、
子供がトイレ嫌いになるのは、ほぼ確実です。
また、大人の場合は軽く頭を振るだけでもセンサーが作動してくれますが、
体の小さな子供の場合だと、センサーが感知しにくいこともあるので、
なかなか点かないこともあるんですよね・・。
さらに、自宅でトイレの自動消灯に慣れると、
他所のトイレでもトイレのスイッチを消さない習慣が身についてしまいます。
それが果たしてそんなにいいことなのか?、
・・正直言って疑問に感じてしまいます。
実際にお客様の要望で取り付けたにもかかわらず
「設定時間を10分以上に延ばせないんですか!?」とか、
「連続して点灯させるにはどうすればいいんですか??」
などの相談も、引渡直後によくあるぐらいですから
なんとなくわかっていただけるかと思います。
そんなわけで私は、
住宅のトイレにはセンサーつきの照明器具ではなく、
トイレ用のふつうの天井直付の照明器具(白熱灯もしくは蛍光灯用)の方を薦めています。
そして、「入居した後に、市販のLED電球に交換をしてください。」と話しています。。
わずか1帖足らずしかない一般家庭のトイレなら
6W程度のLED電球でも十分な明るさですし、
(全光束ルーメンの目安は300〜350ルーメン程度)
少々つけ放しにしてあっても、ほとんど電気代もかかりません。
6WのLED電球なら1日中つけ放しにしたところで、
電気代はわずか3円程度、(1kWh:22円で計算)
この程度なら、あまり目くじらを立てずに済みそうですね。(笑)
★今日のテリー語録
たとえば、廊下の照明はセンサーが有効に使えそうですし、
階段の登り口や降り口も夜中の移動を考えると、
センサーが大活躍しそうな気がするのですが・・。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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