2014年02月17日

セゾン投信の中野晴啓氏の講演。1/2


先日、私が所属する日本FP協会石川支部で
継続教育研修が行われたのですが、
今回の講師はなんと、セゾン投信(株)代表取締役の中野晴啓氏。
おそらく証券業界では知らない人はいないのでは??
・・というほどの超VIPです。

私もFP仲間から中野様のお名前はよく聞いていたのですが、
実際にお会いするのは今回が初めてということで
ワクワクしながら2時間の研修を受けさせていただきました。

講演タイトルは、
「長期投資で実現させる生活者の資産形成」

投資会社の方が行うセミナーですと、
「○○が上がる、□□が下がる」といった競馬の予想のような話や
複雑な金融理論だったり「△△の数字を見ろ!!」などのお話がけっこう多くて、
あまり金融の知識のない私にとっては
???・・・・・となることが多いのですが、、、(T_T)
中野氏のお話は金融の素人である私にとっても
非常に分かりやすく、かつ腑に落ちるものでした。

中野氏のお話を少しだけ紹介しますね。


現在の日本は物価も給料も下がり続けるデフレの状態がずっと続いていますが、
中野氏によれば、「デフレは経済の病気である」という
明確な信念をもっていて、それを克服するためには、
アベノミクスのようなゆるやかなインフレが必要不可欠なんだそうです。

日本経済の指標であるGDPは
1997年をピークにゆるやかに下降を続けており
文字通り経済が停滞している状況です。
(ピーク時でおよそ500兆円)
ちなみに銀行の貸出高もほぼその頃をピークに大きく減り続けており
将来有望な事業にお金を貸し出すことで経済成長を支えるという
銀行の存在意義はもはや感じられなくなっています。

しかし一方で右肩上がりに現在も増え続けているものがあります。
それは、預貯金残高と国債発行額です。


・・・ セゾン投信の中野晴啓氏の講演。2/2 に続く。


 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。

2013年11月12日

日本初のFP?田中英之氏の講演を聴きました。1/2

2013-11-09 18.11.56.jpg
 
先週末、年に一度開催される
「FPフォーラム in いしかわ」(日本FP協会石川支部主催)
が金沢市文化ホールにて開かれました。

午前中は会員FPの単位取得のために行われる
継続教育研修が行われたのですが、
今回の講師はすごい方が招待されました。

日本FP協会の設立発起人・初代理事であり、
日本のファイナンシャルプランナーの第一人者である
田中英之氏です。

田中英之氏は御年なんと80歳!!
それでもしっかりとされた口調で貨幣のお話をされていました。

日本史には疎い私ですが、
それでも日本初の貨幣である和同開珎や、
古代の通貨である皇朝12銭のお話はとても興味深いものでした。

さらにもっとすごいのは、
田中氏自身がコインや紙幣のコレクターであり
貴重なお宝コインや紙幣を直接見せてくれたことです。

(みなさんは和同開珎を見たことありますか?)
2013-11-09 18.11.16.jpg
 

教科書に出てくる写真そのまんまのコインの現物を拝見することもできましたし、
さらに第一次世界大戦の敗戦国ドイツのインフレ度合いがよく分かる
100万マルク紙幣(注:オモチャではありません!!)も
現物をこの目で見ることができました。

日本独自の貨幣制度にも触れていました。
それは政府貨幣と日本銀行券の本質的な違いについてです。

政府貨幣といってもピンと来ないと思いますが、
政府貨幣とは、500円硬貨、100円硬貨、など
1000円紙幣未満の金額の硬貨のことです。

日本銀行券はちょっと経済をかじったことのある人なら分かると思いますが、
多額に発行すれば大きな債務超過となり、国際的な価値も下がってしまいます。
しかし、政府貨幣である500円硬貨を大量に製造しても
負債勘定にはならず純資産になるんだそうです。..

もっとも貨幣をどんどん製造すれば、いずれはインフレを招きますし、
そのインフレのコントロールが効くのかどうかも気になるところ。

実際、敗戦後の日本では貨幣価値があっという間に下がってしまい、
インフレ率がなんと30倍にまで跳ね上がり
ついには2回の預金封鎖まで行いながらも
ようやく正常な貨幣経済に落ち着けるようになったとのことでした。

30倍と聞くとスゴイことなのはよく分かるのですが
敗戦国はいずれの国でもハイパーインフレになってしまうにもかかわらず
日本の場合はわずか30倍で済んでいること、
第一次大戦後の敗戦国であるドイツでは1万倍にまで
インフレが進んだことを考えると、あらためて日本はすごい国なんだと思いました。


・・・ 日本初のFP?田中英之氏の講演を聴きました。2/2 に続く。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします

2013年02月09日

HOME(家庭) ≠ HOUSE(住宅)


今日は私が所属する日本FP協会主催の継続教育研修がありました。
この日の講師は、金沢市内で会員制の
ファイナンシャルプランニングを行っている谷崎由美さんでした。
 (谷崎さん、お疲れ様でした。)

とてもわかりやすくお話ししていただき
私自身参考になることが多かったのですが、
その中でも特に印象に残ったお話をさせていただきます。


 「HOMEとHOUSEの違い」

日本語訳ではどちらも「家」になりますが、
そのニュアンスはかなり違いまして、、、、
HOME(ホーム)はどちらかといえば「家庭」を意味しているのに対し、
HOUSE(ハウス)は「住宅」を意味しています。

谷崎さん曰く、
「人は、HOME(温かい家庭)を求めて、HOUSE(家)を買ってしまう。
 そこに大きな悲劇が生まれる要素がある。」
とのこと。

これにはとても納得してしまいました。

実は私が過去にお会いしたお客様でも、
「家を購入すれば、温かい家庭が手に入る」・・あるいは、
「温かい家庭を持つためには、家が必要である」
・・と思っている方がそれなりにいたからです。

中には明らかに住宅を購入する(家を建てる)タイミングではないように思える人でも
『住宅があること=温かい家庭』というふうに思い込んでいると、
「何が何でも今、家を買わなければなりません!!」
という感じになってしまいます。

今日の記事をご覧になっている方であれば、
それが明らかに違うことが分かるかと思いますが、
「スィートHOME(温かい家庭)」と「HOUSE(住宅)」は
イコールにならないばかりか、
はっきりいって何の関連性もありません。

別に住宅を所有しなくても、夫婦の力で温かい家庭にすることはできますし、
がんばって住宅を建てた途端にかえって夫婦や家族の時間が少なくなり
家族がバラバラになることもあるからです。

HOUSE(住宅)はあるには越したことがないけれど、
何よりも大切なのはやはり、HOME(家庭)である
ことを再確認していただければ・・と思って書いてみました。

よろしければみなさんの伴侶と一度話し合ってみてはいかがでしょうか?


★今日のテリー語録

「あなたが家を建てたい理由は何ですか?」

ときどきお客様にこんな質問をすることがあります。
少し考えながらも「手狭だから・・」とか、いろいろな理由が出てくるときはいいのですが
中には「何でそんな当たり前のことを訊くんだ!?」
とあからさまにイヤそうな顔をする人もいます。。。(^_^;)
当たり前だと思っているときこそ、「自分が家を建てたい本当の理由」を
一度考えてみてはいかがでしょうか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2012年11月11日

FPフォーラム2012 in いしかわ

rps20121111_211141_229.jpg
 
昨日は、日本FP協会石川支部が年に1回開催している
「FPフォーラム」が行われました。

会場は、例年なら設備や駐車場が整備されている
石川県地場産業振興センター本館なのですが、
今年はすでにその日が予約で一杯だったとのことで
急遽、金沢市文化ホール(金沢市高岡町)に変更になりました。

文化ホールは駐車場が全くないので
公共の交通機関を利用するか、周辺のコインパーキングを利用することになるので
結局、嫁さんのお母さんに会場まで送ってもらいました。
(お義母さん、ありがとうございます。)

会場設営は全て自分たちでしなければならないということで
当日の私の仕事は、相談コーナーのパーテーションを運んで組み上げ、
講演会場のイス300席を並べるなど、
イベント屋さん並に汗をかきました。
(これはこれで楽しかったです。)


さて今回の目玉は、TVやラジオで活躍している
生島ヒロシ氏の講演です。

タイトルは、
「いつまでも若く生きる秘訣 〜心と体と財布の健康〜 」

私もよく知らなかったのですが、
生島さんは実はファイナンシャルプランナーだったんですねー。

生島さんがいらっしゃるということで
当日はテレビ金沢のきれいなアナウンサーの方が司会をしてくれたり、
新聞社の取材も何社か来ていたようです。

FPフォーラムでは毎年いろいろな方に一般向けの講演をお願いしているのですが、
やはりカタイ話が多いせいか、ギリギリまで募集した末に
ようやく100人強になるといった状況が続いていました。

しかし、今回は生島ヒロシさんが来るということで
事前にほとんど宣伝していなかったにもかかわらず
300席の座席はわずか2週間で予約が終了してしまうほどの人気ぶり、
当日も開場の1時間前から人が並ぶほどでした。
(年配の女性が多かったですね。)

生島さんのお話はとってもおもしろかったです!!

やっぱりラジオで毎朝お話しているだけありますねー!!
( MROラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」月〜金5:30〜6:30 

お話の内容は、前半は健康のことで、ご自身の妹さんを震災で亡くされたことや
故郷である気仙沼市の様子、生き残った方々のたいへんな様子など
ふつうならつらそうに話されるような内容を
ときおりジョークを交えながら生きることの大切さ、
生き続ける秘訣をお話ししてくれました。

後半ではFPらしくお金のお話、
具体的な芸能人の名前を挙げて(名前は言えません!)、
借金の額やギャラのお話をしたり、
ご自身の資産に関する考え方もジョークを交えながら
楽しそうにお話してくれました。

FPフォーラムの講演でこんなに笑ってたのは初めてでしたねー。

生島ヒロシさん、本当に楽しいお話をありがとうございました。
また、金沢に来てくださいね!


★今日のテリー語録

「“お金”を残して銅メダル、“思い出”残して銀メダル、“生き方”残して金メダル。」

生島さんが講演の最後に紹介してくれた言葉です。
私たちはお金や思い出を残すことにはとても熱心ですが、
子供たちが世の中を生きていくとき、
それらは親が思っているほど役には立たないのかもしれません。
自分たちの「生き方」(生きている姿・考え方)を
子供たちにぜひとも残してあげてください。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2012年07月08日

【夏休み企画】金融教育フォーラムのご案内

rps20120708_205542_883.jpg

みなさんは、お金の教育を今まで受けたことがありますでしょうか?

私はありません。。。

そのせいでしょうか??
20歳になったとき、様々な商品の勧誘を受け
あまり良く考えずに高額のローンを組んだり、
一時期はギャンブルにのめり込んで生活費をつぎ込み
キャッシングをして生活費にあてたり
・・と無茶苦茶な生活を送っていた時期もありました。

でも、もし・・・、
小さな頃からしっかりした金銭教育を受けていたなら、
お金の価値だけでなく、社会・経済の仕組みをしっかりと学び
その後の人生にもっと活かせたかもしれません。

そこで、私たちファイナンシャルプランナーが
小さなお子さん向けに親子で楽しめる
金銭教育を企画することにしました。

みなさんの大切なお子さんがお金の問題で困らないようにするために、
あまり堅苦しく考えずにお子さんと一緒に楽しみながら
金銭教育に参加してみませんか?


「金融教育フォーラム」

日時: 平成24年7月29日(日)
       午前10時〜12時まで(受付は9時30分から)

対象: 小学1年〜4年までの児童とその保護者様
場所: 金沢勤労者プラザ 405研修室
主催: 日本FP協会 石川支部

お申込方法: ishikawa_bb@jafp.or.jp
                   もしくは
           お電話 076−232−2046にて
           下記の内容をお伝えください。

           お子様の名前、保護者様のお名前、
           住所、携帯電話番号、e-mail

先着20組限定となりますので、
よろしければお早めにお申し込みくださいませ。

みなさまとお会いできるのを楽しみにしております。

今日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。

2012年03月07日

確定申告すると、税金が返ってくるのをご存知ですか?


昨年、住宅ローンで家を新築したみなさん、
確定申告はもうお済みでしょうか?

 ※ 住宅ローン控除を受けるためには
   家を建てた翌年の3月15日までに、
   “必ず”確定申告をする必要があります。
   ただし確定申告をしなければならないのはは初回だけで
   2年目以降は年末調整でもローン控除を受けることができます。


この確定申告については、
「年末調整ではダメなんでしょうか?」とか
「添付書類を集めてくるのがたいへんなんです。」
という声もよく聞かれます。

会社員や公務員のみなさんのように
今まで一度も確定申告をしたことのない方にとっては
慣れない作業でストレスが溜まるのもかもしれませんね。


でも、たとえ会社員でも確定申告すると、
(住宅ローン以外でも・・)
税金が戻ってくるケースはけっこうあるんです。

よくありがちなケースとしては

1.年間の医療費が10万円を超えた場合 (医療費控除)
   ※ その医療にかかった薬代やタクシー代も医療費控除に含めることができます。

2.株式投資や投資信託などで損失を出してしまった場合 (譲渡損失、繰越損失)
3.会社を辞めてしばらく年末までブラブラしていた場合 (源泉徴収税が戻る)

4.地震・台風・豪雨などの災害で被災した場合 (災害減免額、雑損控除)
   ※ 雑損控除はシロアリの被害にも適用できます。

5.東日本大震災関連などで寄付をした場合 (寄附金控除)


特に昨年でしたら、東日本大震災で被災した方や
日本赤十字社などを通じて寄付をした方も多かったと思います。

たとえば、寄附金控除だけならば
領収書と源泉徴収票(それと認印も)さえあれば、
確定申告に必要な書類は作成できてしまいますので、
今からでも管轄の税務署に走ってみてはいかがでしょう。

  国税庁ホームページ

また今年、家を新築しようとしている人なら
来年のためのシミュレーションとしてやってみるのもおもしろいでしょう。

せっかくですからぜひとも臆せずにやってみてくださいね。
確定申告って、思ったよりもかんたんですよ。


★今日のテリー語録

「確定申告しないなんて、もったいない!!」

基本的には、国民一人一人が確定申告することによって納税する国が圧倒的に多いそうです。
しかし戦後の日本では、「源泉徴収」という行政にとって楽な制度が長く続いたこともあって
「確定申告 = 難しい」と思い込まされてきたのかもしれませんね。
できれば会社員の方であっても、毎年、確定申告した方がよろしいかと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2012年02月21日

知らない人のための介護保険の基本 3/3

 
・・・ 知らない人のための介護保険の基本 2/3 の続きです。


前回では、介護認定は不用意に重くしてもらうよりも
適切に現状を認定してもらった方が
結果として家計にも優しく、適切な介護サービスを選ぶことができるという
お話をさせていただきました。


さて、塚原さんが冒頭でお話しされたことで印象的だったのは、
「医療」と「介護」の違いでした。

塚原先生曰く、
「医療は病状や医師の指示によって、いくらかかるかが決まる。
 一方、介護はどのくらいかけるか自分で決めることができる。
 つまりどのような介護サービスを利用するかは
 利用する本人(もしくは家族)次第なんです。」

これは、同じような金額の介護サービスであっても、
場合によっては、その使い方によってどんどん家計を圧迫する可能性がある
・・ことを示唆しております。

塚原先生によると、
可能な限り「通所」と名のつくものや、「リハビリ」と名のつくものを
選んで介護サービスを受けた方がいいということでした。
(もちろん介護レベルの度合いにも依るのですが。)

その理由は、同じようなサービスであっても、
ヘルパーさんが自宅に来てくれる「訪問サービス」と、
自分で施設に行く「通所サービス」では
介護サービスの料金単価が違い、
自分で施設に行く「通所」サービスの方が安く抑えることができるからです。

また、「リハビリ」と名のつくサービスは
文字通りリハビリを行うことによって、機能低下をある程度防ぐことができます。

結果として、介護を受ける人の自立を助けることになり、
大幅な機能改善とはいかないまでも、自分でできることがある程度維持できるので
家族の肉体的な負担はもちろんのこと、精神的・経済的な負担も
軽く抑えられる状態が長続きする傾向があるからだそうです。

その逆に、「介助する側(家族)の負担がつらいから・・」と、
「訪問サービス」ばかり取り入れたり、
リハビリを一切入れないサービスばかり使っていると、
年々機能低下が加速度的に進んでいき、
介護レベルもどんどん重度になっていきます。

体をあまり動かさないから、介護レベルもどんどん重くなっていき、
介護レベルが重くなるから、家族の介助も以前よりもたいへんになり
体を動かさない介護サービスをさらに増やしていく
・・という「介護スパイラル」に陥ってしまいます。

そして気がつくと、あっさりと毎月の基準限度額を超えてしまうことも
決して珍しくないそうです。

介助される側が生き甲斐を感じつつ、
介助する側もあまり精神的な負担を感じなくてすむように
積極的に「リハビリ」や「通所」の介護サービスを使って
有意義な介護をしていけるといいですね。

最後になりましたが、塚原先生
分かりやすく充実した内容の講義をしていただき
ありがとうございました!!


★今日のテリー語録

「介護サービスで機能が改善するわけではないが、体の機能を維持することはできる。」

加齢により体の機能が衰えた人の場合、リハビリをしたからといって
いきなり飛んだり跳ねたりできるわけではありませんが、
機能維持ができることで、充実した人生を謳歌しやすくなります。
可能な限り、自分でできることは自分でするなどして、
体を動かしていきたいですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2012年02月20日

知らない人のための介護保険の基本。2/3

 
・・・ 知らない人のための介護保険の基本。1/3 の続きです。


前回、介護保険を使うための基本的な仕組みをお話ししました。

自分の伴侶や老親が、介護が必要な状態になったときでも
入浴介助サービスやリハビリなど家族を支援するサービスを利用することができ、
その費用も基本的にはかかった費用の1割の負担で済むのです。

ただし、介護サービスはどれだけ使ってもいいのですが、
1割負担で済む毎月の限度が、介護レベルによって決められています。
当然、介護の負担が大きくなる要介護5が一番支給限度基準額が大きくなります。

そのため、介護認定の際には
「少しでも介護レベルが重傷になった方が、
 限度額も大きくなるのでおサイフにも優しくてお得」
だと思っている人も多いようです。

そのせいでしょうか?、次のような声もよく聞きます。
「ウチのおじいちゃんは、自分でトイレにも行けないぐらい認知症が進んでいるのに、
 若いケアマネージャーさんがやってくる介護認定の時に限って
 ふだんではあり得ないぐらいまともに振る舞うので、
 なかなか要介護5にならなくて困っているんです。」

しかし、要介護のレベルが重度に認定された方が得かというと
残念ながらそんなことは全くありません。


@ 介護サービスはどの介護レベルでも定額というわけではない。

たとえば通所介護の場合、同じ名前のついたサービスでも
次のように単価が変わっていきます。

          割増率
要介護レベル1  −33%
要介護レベル2  −22%
要介護レベル3  −11%
要介護レベル4    0%
要介護レベル5  +11%

この割増率の違いが起きる理由は、
たとえば自分で服を脱げる人と、自分の力で立つことができない人では
同じ入浴でも人手も手間も全く違うからです。

実際以上に介護レベルが上がると、
その分割高な費用を負担する羽目になってしまいます。


A 実際には支給限度基準額まで使う人は少ない。

あくまで平均の値ではありますが、
「居宅サービス受給者の平均給付単位数」
(厚生労働省:介護給付費実態調査月額平成23年4月審査分)
によると、どの介護レベルであっても実際に使われたのは、
基準額のおおよそ6割前後になっているそうです。

いくら1割負担で済むとはいえ、
介護サービスを増やせば負担額が増えることには変わりはないのですから、
自分たちでできそうなことまでわざわざ使う必要はないということですね。


B 最長でも2年後には介護認定が見直される。

介護認定結果の有効期限は、6ヶ月から24ヶ月、
ですから介護レベルが予想よりも軽度だったとしても
次の認定の時に相応の認定がされるので
あまり気にする必要がないわけですね。


・・・ 知らない人のための介護保険の基本 3/3 に続く。


★今日のテリー語録

「今のあなたにちょうどいい。(結果を受け入れる)」

介護認定に限りませんが、すでに起こったことや決まったことに対して
「損しているんじゃないか?」とか、「○○のせいで・・。」と思うよりも
その結果を受け入れた上で行動する方がはるかに前向きになれます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2012年02月18日

知らない人のための介護保険の基本 1/3

 
rps20120218_204652.jpg

 
先日、日本FP協会による継続教育研修が行われました。

今回のテーマは、

「知って備える介護の基本」
   〜 老親介護に備える人に対するFPの伝え方 〜
   講師: 塚原哲先生
      ( 生活経済研究所レジスタードマーク長野 事務局長 )


私は昨年の夏に高齢の祖母を亡くしましたが、

私自身は祖母の介護をすることはありませんでしたし、
幸いにして家族も元気で、現時点では介護の必要性に迫られていません。

しかし現在の日本は、“超”がつくほどの高齢化社会。
生きている限りは全ての人に、
「介護」の問題がついて回ることになります。

しかしその割には、私のように実際に介護をしていない人だったら
全く・・と言っていいほど介護のことは知らないのが現状だと思います。

私のお客様の中にも、
すでに65歳以上で介護保険の対象になっている人もいますし、
「親の介護に対して、どのような備えをすればいいのか?」
という声はよく聞きます。

そこで今回は、塚原先生の講義から
公的な介護保険の基本的なことをお話しいたします。


介護保険とは、
「介護を必要とする高齢者の、治療や介護等にかかる負担
 (費用、家族介助、福祉施設利用料等)を 社会全体で支援する為の保険制度」です。
    (介護保険がよくわかるページ から引用しました。)

そして、
「介護サービスの給付をうけるときの自己負担額は原則1割です。
 ただし、その適用を受けられる範囲には上限があります。(支給限度基準額という)
 支給限度基準額は要支援・要介護の度合いによって異なり、
 支給限度基準額を超えると全額自己負担となります。
    (塚原先生のレジュメより引用しました。)


65歳以上の人が何らかの介護サービスを受けたいと思ったら、
まず、市町村もしくは地域包括支援センターで介護認定を受ける必要があります。

介護認定とは、
「市町村の被保険者の介護サービスの必要の程度を判断するもので、
 認定調査や審査・判定の基準は全国一律となっています。」

    (塚原先生のレジュメより引用しました。)

介護認定のレベルには7段階あって、軽い方から
 要支援1、要支援2、
 要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5
   (数字が大きくなるほど重度になる。)
となります。

介護認定で介護レベルが通知された後に
ケアマネージャー(介護支援専門員)がケアプラン(介護サービス計画)を作成し、
それを市町村に届け出ると、介護サービスの利用が可能になります。


・・・ 知らない人のための介護保険の基本 2/3 に続く。


★今日のテリー語録

「知っていると知らないとでは大違い。」

介護保険給付サービスは、仕組みをよく知らなくても一応は使えるのですが、
保険の仕組みや自立のために必要なことを知っておくだけで
有意義でお得に利用できるそうです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。   

2011年10月03日

日本FP協会「相談員研修」の講師をしました。


ENIMAGE1317673486408.jpg

 

日本FP協会の「新入会員オリエンテーション」の後に
「相談員研修」が行われました。

この「相談員研修」とは、
日本FP協会が主催もしくは共催する無料相談会で
相談員を務める際に義務づけられているもので
私も4年ほど前に受けさせていただきました。


さて、今回の「相談員研修」の講師は、実は私でした。(笑)

下手をすれば、日本FP協会の会議であっても
短パン・サンダル姿の私が、
この日ばかりはちゃんと・・といいますか、
(半ば仕方なく・・)、スーツにネクタイ姿です。(笑)

研修の内容の中に、
「大切な相談にのるわけですから、きちんとした服装と雰囲気を大切にしましょう。
 男性ならば、ネクタイと上着で決めたいものです。」
という文言があるからでした。。。

私が行うセミナーと違い、
日本FP協会が作ってくれた「相談マニュアル」にそって進めなければなりません。

相談に関しての基本的なマナーやルール、
相談に求められる能力、
相談のポイントなど、
さすがによくできています。

私が勝手にアレンジを加えるわけにもいかず、
結局は、マニュアルをほとんど読むような感じで
研修を進めさせていただきました。

それでも、せっかくですから少しでも多くの受講生の方に
相談員の経験して欲しかったので、
私が経験した実際の「無料相談会」のお話や、
私の失敗談も研修の間に織り込んでみました。

そんなことをしている内にどんどん時間が過ぎてしまい、
最後は駆け足で進ませていただきました。
(時間配分がうまくできませんでした。。。)m(_ _)m

当日聞いたのですが、私が渡されたマニュアルは
元々3時間半用のものだったそうで、
それを2時間用にアレンジしてくださいということだったようです。

2時間という長時間ではありましたが、
14名の受講生のみなさん、本当にお疲れ様でした。

私も久し振りの講義だったので
けっこう疲れてしまいました。。。

(でも、またやってもいいかな??)
日本FP協会のみなさま、よろしければまたやらせてくださいね。
この度はありがとうございました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。にほんブログ村 住まいブログ 住まい方へ  にほんブログ村 住まいブログ 住宅評論家へ
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。    

Powered by さくらのブログ