2017年07月03日

営繕さんの幸せドリル。その3


・・・ 営繕さんの幸せドリル。その2 の続きです。

作者の後書きは、
「日本という国は、サラリーマンが作っている」と言葉で始まります。
世間では電通の問題を機に、過労の問題が表面化し、
「働き方」改革が始まりました。
「会社を辞める、辞めない」よりももっと根本的なアプローチとして
作者が挙げているのが、「私の意識」です。

環境をいくら変えても「私の意識」が変わらない限りは
同じような問題が出てくるからです。
ただし、本書の中でも出てきますが、一つだけ例外があります。
どんな状況であれ、死ぬぐらいなら逃げた方がよい。
なぜなら命がなければ世界のルールを知っても何の意味もないからです。

作者自身がサラリーマンの頃にメンタルをやられる社員を何人も観てきました。
幸せになるために給料をもらっていたはずなのに、
給料をもらうためならたとえ不幸でも
(メンタルをやられても)耐えなければならない、と、
本末転倒になっている人がいかに多いことか。
「健康のためなら死んでもかまわない」ぐらいにおかしなことです。

でもそのことが本人にとって当たり前になっていると
なかなか気づけなくなってしまいます。

もしあなたの周囲におかしな状態に陥っている人がいたら、
ぜひこの本を薦めてあげてください。
「ププッ」という笑い声とともにココロにゆとりが生まれると思います。
実は私も知人の社長さんに1冊プレゼントしました。

決して押し着せるわけでもなく、笑いあり涙あり、
それでも大切なことがス〜〜と入っていきます。
私もちょうど仕事が忙しくて「こりゃまずいな・・」と思ったときに読めて、
自分にゆとりを持つことができました。

新しい環境でつらい人、仕事で慢性的に忙しい人、部下に当たり散らしている管理職の方、
経営者の方、だんなさんと最近会話が亡くなってきた奥様にもおすすめいたします。
よかったらアマゾンで「営繕さん」と検索してみてください。
小学館発行で1500円です。

         
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2017年07月02日

営繕さんの幸せドリル。その2


・・・ 営繕さんの幸せドリル。その1 の続きです。

なんとなく営繕さんに心を許した虎太郎に営繕さんは質問します。

「会社Aを辞めた人が会社Bへ行き、また同じ悩みにぶつかる。
 そこで会社Bも辞めて、次は会社Cへ行く。
 ところがそこでも同じ悩みが待っていた。
 虎太郎、どうしてだと思う?
 実はすべてにたった1つの共通点があるんじゃ。」

読者のみなさんもいっしょに考えてみてください。
「給料が安い」とか、「残業がひどい」ではありませんよ。

「正解はAとBとCという会社に移動した「人」が同じなんじゃ。
 だから結局、この人がD社に行こうがE社に行こうが、
 F社に引き抜かれようが何も変わらない。
 だってどの会社に行ったって、その会社に行った「人」が結局同じじゃないか?」

「出来事のすべては、「環境」と「私」の関係性で起こる。
 環境 × 私 = 出来事
 ということはいくら環境を変えても、私が変わらなければ何も変わらないことになる。」

「どの世界も最終的に「私」というフィルターを通して観ている。
 その人にとって当たり前になっていることはどうやっても気づけん。
 「固定観念」というフィルターじゃ。」

「誰も会社を辞めるな・・なんていっておらん。
 辞めてもいい。耐えなくてもいい。
 ただ、会社を辞めても辞めた人の意識が変わらなければ
 次の会社でも同じ出来事が起こるという仕組みを話しておるだけじゃ。
 意識を先に変えてから辞めるなら全然オッケーじゃ。」


          

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2017年07月01日

営繕さんの幸せドリル。その1


新年度スタートからおよそ3ヶ月が経ちました。
新しい環境にそろそろなじんだ頃でしょうか。
それとも「こんなはずじゃなかった・・」と感じている頃でしょうか?

そんな方々向けに、1冊の本を紹介いたしますね。

タイトルは「営繕さんの幸せドリル(あなたのそばにいる会社の“神さま”)」


会社を辞めようかと考える前に一読 
「だって、上司の役目って机の上にコーヒーをこぼすことじゃろ?」

部下が協力してくれないという悩みを主人公が相談すると、
“営繕係さん"はこうアドバイスする。
会社の雑用係である“営繕係さん"が、長年の経験を元に
サラリーマンたちの抱える悩みを次々と解決していく小説仕立ての長編ストーリー。
上場企業で10年間のサラリーマン経験がある作者ならではの、
少し笑えて、少し泣けて、そして多くのウロコが目から落ちる一冊。
新潟へ単身出向した主人公は、バリバリの営業課長。
自信満々で営業のテコ入れに取り組むが、彼がそこで学んだのは東京では通用しない、
サラリーマンのウルトラCのルールだった……。
あなたはきっと読後に、「こんな解決法、きいたことがない!」とスッキリした顔で言うはず。
会社を辞めるか辞めないかを悩む前に、少し一呼吸おいて読んで欲しい本である。


営繕さんの幸せドリルの作者は、さとうみつろうさん。
さとうさんは札幌の大学を卒業後、エネルギー系の東証一部上場企業に10年間勤めたあと、
「社会を変えるには一人一人の意識の改革が必要」と痛感し、
アメーバブログ「笑えるスピリチュアル」を連載。
著作には「神さまとのおしゃべり」などがあります。

今回の「営繕さんの幸せドリル」は、18のストーリーで構成されていて、
それぞれがインターネット上でアンケートを取った「会社を辞めたい理由」を提示し、
それに基づいたストーリーとなっています。
たとえば、「部下が協力してくれないから」とか、
「職場の飲み会がイヤだから」、「パワハラ相談を会社側にできないから」、
「仕事にやりがいを感じないから」、「自分の意見が通らないから」など、
会社つとめしている人なら「あるある」・・と頷くようなことばかりです。

好きなところから読むのもいいですが、全体が一つのストーリー仕立てなので、
できれば最初から読み物として読む方が純粋に楽しめると思います。

ストーリーは、IT企業で5年間営業成績トップだった
吉宮虎太郎が投資会社に引き抜かれて新潟のとあるお菓子メーカーの営業課長として
赴任するところから始まります。
赴任の前日に会社に来たところ、会社の備品の修理係である「営繕さん」と出会います。
改革を施してお菓子メーカーの売上を1.5倍にしようと力む虎太郎に、
営繕さんがアドバイスします。

「しっかりした上司を持つと、部下は協力できない」
「だらしない人だから助けたくなるんじゃないか」
「本当に助けたくなる状況になったら、みんなちゃんと動く」
「本当に助けなきゃあの人はやばいって思わせるぐらいに自分のだらしなさを露出してごらんよ」

こんな感じでストーリーは進んでいきます。


         

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2016年01月10日

売れる「接客」、鈴木比砂江さん。

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昨年から、とあるメルマガをずっと購読しています。
鈴木比砂江さんの「売れる『接客』」シリーズです。

今となっては私自身が接客をすることはほとんどないのですが、
新人の営業パーソンを指導する機会もあるので
●新人さんにどのように伝えればいいのか?
●また自分のかつての接客はこれでよかったのか?
●もっといい方法があったのでは??
・・と思うこともあり、
鈴木さんのメルマガでいろいろなヒントをいただくことも多いです。

鈴木比砂江さんは、誰もが知っている超高級ブランド「ルイ・ヴィトン」で
何度も表彰されたこともある接客のプロです。

ただし、いきなり接客のプロになったのではなく
むしろ入社3ヶ月間は全く売れず同期の中でもずっと下位だったそうです。

しかしそこからがすごいんです。
自分で実際に他の店舗(ブランド)で接客を受けながら
何度も試行錯誤した6ヶ月後から急に売り上げが伸びて常にトップをキープ。
入社3年目に年間売上2億円を突破。
売りにくいとされている高額アイテムの売上個数でも全国1位を取り、
表彰されるほどだったのですが、出産を機に退社。
その後、「接客」そのものを教えるために独立した方なんですね。

営業を教える本は数多くありますが、
「これはその人だからできたのでは??」と思えるような職人芸も多く、
話し下手の人や接客そのものが苦手な人、
対人関係が不得意な方は、まずできないようなことも多かったりします。。。

でも鈴木さんの場合は、彼女自身が北海道から上京して
不慣れな接客で全然売れない時代を過ごしたからこそ、
わずかな行動の変化や声かけの変化で
劇的に変わることを経験しています。

そんなわけで鈴木さんのアドバイスには
接客が不得意な方であっても再現性が非常に高いところが
人気の秘訣のようです。

しかも鈴木さんの毎日送られてくるメルマガのメッセージは
接客だけでなく、職場の人間関係にも役立つアドバイスが多く、
日々、自分の言動を見直すきっかけにもなっています。

今いる職場がギクシャク、ギスギス・・しているからといって、
職場の人たちを変えようとしてもなかなかうまくはいきません。
むしろかえって関係が悪くなることの方が多いでしょう。
それよりも自分の行動や言動をちょっとだけ変えた方が
はるかに手っ取り早くいい人間関係を築けると思います。

鈴木さんのメッセージに出てくる「お客様」を
職場の同僚や上司に読み替えていくだけでも
「あ〜〜、あるある!!」と合点することも出てくるでしょう。

私やウチの嫁さんも愛読している鈴木比砂江さんのメルマガ。
興味を持たれた方は、下記のリンク先で無料のメルマガ登録ができますので、
よろしければ一度登録してみてはいかがでしょうか?




           

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2015年06月10日

まんがでわかる「7つの習慣」2/2



第1の習慣は、「主体的な行動をしていく」
ストーリーの中では、バーテンダー修行中の歩と、
お客であるレストランオーナー八神との会話の中で
次のようなやりとりがあります。

不機嫌そうに入ってきて態度の悪いお客に対して
「イヤな客!」と怒っている歩に対して
常連客の八神が次のようにアドバイスします。

「多くの人は自分の都合のいいように物事を見て、
 「いいこと」と「悪いこと」を判断している。
 そういう人はいつでも「できなかった理由」を人のせい、環境のせいにする。
 先ほどの君のようにね。
 うまく会話できなかったのは、自分のコミュニケーション力が低いせいなのに、
 そこには目をつぶって君は相手を責めたんだ。
 ものの見方を変えて自分が変わらなければ、周囲の物事も変わらない。
 こういう考え方をインサイドアウトなんていうそうだけどな。」

ちなみにインサイドアウトとは、
一言で言えば、自分自身の内面から始めるということ。
問題はいつも自分の中にあるということなんですね。

7つの習慣の中の第一の習慣、
「主体的になる」のほんの触りだけを紹介しましたが、
みなさんの回りにも早くもグチっぽかったり
不満をまき散らしている人はいませんか?

「新しい上司、あるいは先輩がイヤな奴で・・」
「新しい職場、あるいは新しいクラスがなんかイヤな人がいて・・」
挙げ句の果てには、天気にも文句を言ってみたり。

わかりやすいのはやっぱりお天気ですね。
本来お天気には、いいも悪いもないのですが、こちらの勝手な都合で、
「いい天気」、「悪い天気」といっているに過ぎませんし、
天気に文句を言ってみたところで、お天気が変わるはずもありませんよね。

これが主体的な人であれば、
「今日は雨が降りそうだから、傘を持っていこう」とか、
「新しいコートが着ていける!やった-」となったりするわけですよ。
雨の日だからこその楽しみも見つかりますし、
楽しい人の回りには自然と楽しい人や楽しい出来事がやってきます。
おもしろいですねー。

そろそろ新しい人間関係で悩みが出てくる頃かと思いますので、
よろしければぜひ、「まんがでわかる7つの習慣」を読んでみてください。
とても読みやすくてス〜〜と心の中に入ってくる感じなので、
中学生以上の方であれ、ちょっとした読み物感覚で読めると思います。
書店で見当たらなければ、Amazonでも売っていますから、注文してみてください。
ちなみにお値段は1080円です。

          

みなさんの悩みが一つでも減らせるよう、心よりお祈り申し上げます。

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2015年06月08日

まんがでわかる「7つの習慣」1/2


新学期、新年度が始まって早いもので2ヶ月が経ちました。
進学や就職、転勤などでこの4月から新しい環境になった方も多いかと思います。
ひょっとしたらそろそろ新しい環境に対する不満が
出始める頃かもしれませんね。

今回は、そんな方々に聞いて欲しいお話をしていきますね。
みなさんは「7つの習慣」という本をご存知でしょうか?
著者はスティーブン・R・コヴィー博士。
全世界で3,000万部、日本国内では180万部を超え、
今も読み続けられるビジネス書のベストセラーなので、
もうすでに手にとってご覧になった方もいるかと思います。

          

7つの習慣とは何か?、具体的には以下の内容になります。
第1の習慣 「主体的になる」
第2の習慣 「終わりを思い描くことから始める」
第3の習慣 「最重要事項を優先する」
第5の習慣 「まず理解に徹し、そして理解される」
第6の習慣 「シナジーを創り出す」
第7の習慣 「自分を磨く」

どれももっともそうに見えますが、逆にこれだけを見ても、
なぜ「7つの習慣」がこれほどの世界的ベストセラーになったのかは
わからないでしょう。
「自分にはまだ早いかも・・・。」と思ったものの、
ひょんなことから7つの習慣を知ることになり、
とりあえずはハードルの低そうなところから読んでいくことにしました。
それが、「まんがでわかる「7つの習慣」」です。

  世界で3000万部、日本国内で160万部を突破した
  『7つの習慣』が初のまんが化!
  亡き父のバーを再開すべく、バーテンダーを目指す
  主人公・歩が勤め始めたバー・セブン。
  そこへ訪れる人々の悩みと気づきが、7つの習慣の要点とリンクし、
  読み応えのある物語となっています。
  自分を変え、人生を変えたいと願うすべての人に。

          

ストーリーは、
バーで亡き父親の店を再開するための修業を重ねる女性・歩と、
そのバーに来るお客さんのやり取りを通して、
自身が成長するために必要な習慣を示していくものです。

ストーリーの中では、小手先のテクニックや知識ではなく、
人格を高めることが真の人間的な成長に繋がると説いていきます。
人間は毎日起こる事象の原因や結果を
自分以外の外的要因に求めることが多いのですが、
それでは成長は望めないという。
自身の内面に目を向ける様に視点を転換する必要があります。

・・・ まんがでわかる「7つの習慣」2/2 に続く。

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2013年10月03日

神さまから聞いたお金のお話。【お金を増やすコツ】

・・・ 神さまから聞いたお金のお話。2/2 の続きです。


最後に紹介したいのは、「臨時収入を増やすコツ」です。

これは必ずしも宝くじが当たるとかだけを意味しているものではありません。
買おうと思っていたものが思いがけず安く買えたり
人からいただくようなことも当てはまります。

その方法とは、「おごってもらうよりもおごって上げる方が好き。」
「人のお金だからといって気が大きくならない」の2つです。

大切な人のためにたくさんのお金を気持ちよく使う人には、
神さまからのご褒美(それもお金にまつわること)が
多くもらえるのだそうです。

私はそれほど人におごる方ではありませんが、
人のお金だからといって無神経に使わせるようなことだけはありません。
むしろ自分のお金のように大切に扱うようにしています。

これだけでも違うのですから大切な人にもっとプレゼントをすれば、
さらに収入が増えるんじゃないかと期待でワクワクしてしまいます。
お世話になった方にこそ積極的にお金を使っていきたいですね。

さて、今回紹介した本は、
井内由佳さんの「わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?」です。

           

よろしければお近くの書店やアマゾンで手に入れてみてください。
目から鱗だったり、自分の価値観を見直すいいきっかけになると思います。
みなさんが幸せに満ちてさらに豊かになることをお祈り申し上げます。

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2010年08月26日

ファンクショナル・アプローチ入門編 その2

 
・・・ ファンクショナル・アプローチ入門編 その1 の続きです。


どれも興味深いもですが、
その中の一つ、「マニュアル」を取り上げてみましょう。

マニュアルの目的は、「行動を合わせる」ことです。
それに続く「機能」(キー・ファンクション)として、
「判断ミスを減らす」、「行動ミスを減らす」、「情報ミスを減らす」
が続きます。
さらにそれに続く「機能」(手段)として、
「判断ミスを減らす」には、「方針を伝える」と「判断基準を与える」、
「行動ミスを減らす」には、「ツールを示す」と「手順を示す」、
「情報ミスを減らす」には、「情報を蓄える」と「情報を与える」と「内容をあらためる」
が考えられます。

私たちがマニュアルを作ろうか?という話になったとき、
これらのファンクションをよく考えてみるといいでしょう。

徹底した訓練を施したり、専門のトレーニングを受けるなどして社員のスキルが上がれば、
周囲や顧客のために臨機応変に行動できるようになってくるので、
あえて、「マニュアルを作らない」という選択肢も出てくるのです。


他にも、「現在位置」も「避難ルート」もなく、
目立たないところに貼られたビルの「避難経路図」が、
オシャレではあるけれど何の役にも立っていなかった・・事例は、
似たようなことが私たちの身の回りにも多そうだと感じました。

最近流行りの「フェイスブック」、「ツィッター」ですが、
それらと「手紙」の「機能」を抜き出してみると・・・、
「情報を流通させる」、「交流を強める」、「人のつながりを増やす」となり、
その目的は、すべて「活動の効率を高める」ことにつながっているのです。
実は古来から、人間が欲しているコミュニケーション機能は、
何ら変わっていないことにも、あらためて驚きました。

この本の中には、何かの解決方法を具体的に書いてあるわけではありませんが、
新しい視点を見つけようとしたとき、あるいは問題が解決できなくて迷ったときに読むと
素晴らしい羅針盤になると思います。

また、もっと単純に、身近にあるモノの機能を考えていくと、
とてもおもしろい発見が出てくると思いますよ♪

そうそう、、、言い忘れておりました。

実は、私の名前やラジオで話した内容が
【プライベート編】のリビングルームのところに出てきます。(笑)

よろしければ、ぜひ一度手にとってご覧くださいませ。
 
            


★今日のテリー語録

「目から鱗が落ちる瞬間、何とも言えない感動が押し寄せてくるのです。」

私たちが日々使っているモノ、日常的に目にしているモノの“目的”
(「誰のため?」、「何のため?」)が、
実は、私たちの予想をはるかに超えていることはよくあります。
今までの謎が一気に解けた瞬間の感動を、ぜひとも味わってくださいね。

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2010年08月25日

ファンクショナル・アプローチ入門編 その1

 
・・・ 横田尚哉さんの本が届きました!! の続きです。
 

さて、今回発売された、横田尚哉(よこたひさや)さんの新刊、
「問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門」のレビューをしたいと思います。

            

前書「ワンランク上の問題解決の技術[実践編]」は、
ファンクショナル・アプローチそのものの方法を詳しく説明してあったのですが、
はじめてそれを読む人にとっては、ちょっと取っつきにくい印象もありました。

おそらくファンクショナル・アプローチの裾野を広げる意味で
今回の入門編が出たわけですね。

入門編らしく、実例が非常に豊富です。

 【タウン編】
   ○ 点字ブロック
   ○ カフェ
   ○ ウォークマン
   ○ 通勤スタイル

 【オフィス編】
   ○ ハンコ
   ○ 社内規定
   ○ マニュアル
   ○ 会社のロゴマーク
   ○ ホウレンソウ

 【プライベート編】
   ○ ドライヤーのCOOL
   ○ リビングルーム
   ○ 資格
   ○ フェイスブックとツィッター
   ○ スポーツクラブ

 【パブリック編】
   ○ 案内図
   ○ 学校教育
   ○ 道路拡張工事
   ○ 河川改修

いかがでしょう??
みなさんの興味のある項目が一つぐらいはあるのではないでしょうか?

私はオフィス編に興味津々で読み始めたのですが、
読み終わってみると、タウン編やプライベート編の方がふだんの生活に近い分、
「そういえば、そうだよね〜〜。」(^o^)
と新鮮な驚きも多くて、楽しかったです。

これら18項目の一つ一つにおいて、ファンクショナル・アプローチ独自の
FASTダイアグラムに沿って、そのモノの「目的」と「手段」に
細かく「機能」が分けられていきます。


・・・ ファンクショナル・アプローチ入門編 その2 に続く。


★今日のテリー語録

「仔牛の“足跡”を、いまだに追い続けていませんか?」

昔々、一頭の仔牛が家路につくために、森の中をトボトボと歩いていました。
その後に他の仔牛が続くようになり、羊の群れも通るようになりました。
それから300年後、人間が歩くようになり、馬車が通れるよう道が整備されました。
森は開かれ、道は交通量の多い幹線道路になりましたが、
それでも、仔牛が歩いたときと同様に曲がりくねったままだったとさ・・。

  (「ワンランク上の問題解決の技術[実践編]」横田尚哉著 より、要約。) 
 
            

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2010年08月24日

横田尚哉さんの本が届きました!!

 
    2010_08240001.JPG


先日、出版会社であるディスカバリー21社から、
1冊の本が私の元に届けられました。

中を開いてみると、、、
私が尊敬している著者、横田尚哉さんの最新版
「問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門」でした!!

 
            


以前、ファンクショナル・アプローチを提唱している、
横田尚哉さんをこのブログの中で紹介したところ
何とご本人から直々にコメントをいただき、驚いてしまいました。

さらにツイッターでも私のことを紹介していただき恐縮していたところ、
今年の5月中旬に、横田さんから直々に
「現在執筆中の書籍に引用させてほしい。」とのメールをいただき、
「はい、喜んで!!」と快諾した経緯がありました。

それから3ヶ月後にはその本が発売になるということで
1冊送っていただいたのです。


横田さんが提唱しているファンクショナル・アプローチとは、

 「問題を直接解決しようとする今までの方法と異なり、
  一度ファンクション(機能、効用、意図)に置き換えてから解決しようとする、
  GE社で開発された革新的な問題解決の技術のことです。」

う〜〜ん、これだけではわかりにくいかもしれませんねー。

 「目に見えるもの、耳で聞こえるもの、手で触れることのできるもの、
  全ては表現されている手段にしか過ぎません。
  それ自体に意味を求めるのではなく、
  それを表現させている「目的」に意味を求めていくべきです。」


例えば、私の専門である住宅について言うと、

  家そのものがほしいのか?・・それとも、
  家族がゆったりとくつろげて快適な空間がほしいのか?

・・となります。
「当たり前じゃないか??」といわれそうです・・。(苦笑)

家そのものがほしい人にとっては、「住宅を所有する」選択肢しかありませんが、
家族がゆったりとくつろげる快適な空間となると、
「住宅を所有する」以外にも、大きな一軒家を借りたり、マンションでもいいわけですよね?

つまり、発想が広がり、選択肢が増えることになるのです。

私が時折提案している、「リビングのない家」は、
まさにこのファンクショナル・アプローチの視点に立っています。

「その家族にとって一番自然なくつろぎ方はどんなスタイルだろう??」
とひたすら考えていった結果、
リビングにソファーを置くスタイルに囚われなくなったのです。

もちろん住んでいるお客様からは、非常に好評で、
入居してすぐに、「長年住んでいるような感覚でくつろげるんですよねー♪」
という、喜びの言葉をいただくこともあったぐらいです。

家を建てるというと、住宅の売り手の側が、
「子供部屋はいくつ必要ですか?・・・じゃあ、4LDKですね?」
と答えるような安易なプランニングをすることが多いのですが、
お客様の「ふつうの生活」を徹底的にヒアリングするからこそ、
このような売り手側の常識に囚われないプランニングが可能になるんですよね。


次回は、横田さんの最新刊の内容に少しだけ触れてみますね。


★今日のテリー語録

「モノゴトの捉え方を変えてみる・・・。」

ファンクショナル・アプローチの目的は、この一言に集約されているのかもしれません。
すでにカタチができあがってしまい、何のためのカタチだったのか?を忘れてしまったような事柄を
あらためて現在の状況に照らし合わせて、考え直してみると、
全く別の「手段」が浮かび上がってくるのかもしれません。

 

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