いよいよ本格的な冬の到来です。
北陸の冬と言えば、激しい雷にいきなりバラバラと降ってくるあられ、
そして視界を遮るほどの吹雪ですね。
特に県外から石川県に訪れた人はこの時期の激しい雷にビックリするそうです。
それもそのはず、冬に雷が鳴り響く地域は世界でも非常に珍しく
日本海側沿岸部とノルウェーの大西洋側沿岸部のみだそうです。
しかも気象庁統計値によれば、1年間で雷日数が最も多かったのは石川県金沢市の42日。
まあ、それぐらい雷が多いといろいろと家の中でもトラブルが発生してしまいます。
近年増えているのが、「雷サージ」によるもの。
「雷サージ」とは雷によって発生し、
電源線、通信線、電気・電子機器に直接又は間接的に加わる
短時間で一時的に発生する異常な過電圧及び/又は過電流のことをいいます。
雷の電流は非常に大きいため、発生した過電圧が電源線や通信線を通って
電気機器に侵入し、被害が生じます。
その雷サージの影響範囲は落雷地点からなんと数km 先にまで及ぶとされ、
近隣に落雷すると被害を受ける可能性も十分に考えられます。
私たちが日々使っている住宅設備は、電子機器の塊ですから、
どうしても雷サージの影響を受けやすいのです。
「それって、雷が原因かも?」と考えられる被害ケースをお話ししていきますね。
ケース1 エアコンが壊れる、エラーメッセージが出る
寒い寒い冬の夜、頻繁に雷が鳴り響き、強風を伴った雨が降り続けています。
翌朝、さっそくエアコンをつけようとすると、スイッチが入らない。
あるいは単なる送風にしかならない。
よく見ると、本体のところの赤ランプが点滅している。
こんな症状はたいてい基板がやられています。
原因として考えられるのは、雷のサージ電流。
雷はふだん私たちが使うことのない高電圧の電気が落雷により地面の下、
もしくは大気中に放電される現象です。
放電された電気は、大気中からあるいはアースを通って、
外部に設置しているエアコン室外機の基板に流れることがあります。
雷のような高電圧の電気が基板を一度でも通ってしまうと、
完全にエアコンの制御はできなくなってしまいます。
直撃を受けたわけではないので、エアコンの室外機が黒焦げになるわけでもなく
外観上は何の異常も見当たらないほどです。
でも、修理を依頼して基板を取り外してみると、
基板の一部が焼けたようになっていたり、
見た目の異常がなくても診断機を使っても何の反応もなかったりします。
そのエリアや地形によって、サージ電流が流れやすい場所があり、
壊れるエアコンは毎年のように何度でも壊れることもあります。
だいたいはその地形の中で割と開けた場所に設置してある室外機のエアコンが
雷サージによって壊れるようで、
反対側に設置してあるエアコンは何年経っても壊れないということもあります。
まあ、こればっかりは設置してみないと何とも言えないので、
やってみて・・のお話になります。
もちろん新興の住宅団地で最初はよくエアコンが壊れたけれど、
隣に家が建ち並んだ後は不思議と収まった・・ということもあります。
いずれにせよ、見晴らしのよい場所や、
まだ住宅がほとんど建っていない新興の団地では、
常に雷サージの影響があると考えた方がいいでしょう。
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