2010年07月11日

境界をめぐる事例 【その1】


Aさんは50代後半の夫婦。
所有していたマイホームは、すでに築30年以上を経過していたため、
老朽化も激しく、何らかの“対策”を必要をしていました。

当初は、大規模なリフォームも考えたそうですが、
定年後のことを考えると、むしろ今のタイミングで思い切って建て直した方が
楽しいセカンドライフを遅れそうだと思い、建て替えを決意したそうです。


Aさんの土地は、Aさんの父親が持っていた農地を造成したもので、
それを3分割してそのうちの一つがAさん、
他の2つは他の人に譲ったそうです。

そして、Aさんと隣の家の境にある老朽化したブロックが
敷地の境界を示していました。
その敷地を造成した際に、隣同士で費用を出し合ったこともあり、
ブロックのちょうど真ん中が敷地の境界になっていました。

家の建て替えの際に、老朽化したブロックを一緒にやりかえる案が出ました。
Aさんは、今回もお隣に話をして
同じ位置でブロックをやりかえ、費用は折半するつもりでいました。

しかし、残念ながらお隣の方は、
「うちの方は別にブロックを直す気はないよ。
 やりたければ勝手にどうぞ。」
と言われたそうです。

すっかり意気消沈したAさん、
一旦は、古いブロックをそのまま残すことも考えたのですが、
ブロック塀は途中で切れていて、お隣の雨水がAさんの側に流れ込んでいたのが
やっぱり気になりました。

結局、現状の古いブロックを壊して、Aさんの敷地側に5pずらした上で、
Aさんだけの負担で新しいブロックにやりかえることになりました。
(ブロックの外側を境界ラインにしたのです。)


古い住宅地などでは、あるいはかつてお隣同士が仲がよかった場合は、
このように敷地の境界を中心にして、ブロックを設置しているケースもあります。

メリットは、費用が半分で済むことと、
自分の敷地に入るブロックが半分の5pずつで済むので
家の周囲を移動する際も、お互いに楽になります。

でも、デメリットが潜んでいます。
老朽化してきたときやブロックにヒビが入るなど傷んだ場合であっても、
お隣の了承を得られないと、直すことすらできないのです。

当初は仲がよかったお隣同士であっても、
何かのきっかけで仲が悪くなる場合や、一方が代替わりした場合は、
直す同意すら、得られなくなることが多いようです。

やはり、境界を示す目印やブロックなどは、
自分で負担するようにした方が、後々のメンテナンスなどもしやすいですし、
結果として、近隣のトラブルを回避できると思います。

建て替え工事などの際に、外構工事のついでに行うようにすれば
費用も最小限で済むことが多いので、ぜひ前向きに検討してくださいね。


★今日のテリー語録

「次の世代のために“投資”してください。」

2〜3段程度の境界ブロックはそれほどの出費というわけではありません。
しかし、それをケチったために近隣トラブルに発展し、
裁判になってしまったケースすらあるのです。
次の世代を守るために、境界の問題は解決してあげてくださいね。

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posted by テリー at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2010年07月01日

草むしりの手間を減らす工夫、アレコレ。

 
      2010_07010004.JPG
 

先日、2年前に担当したお客様の家に訪問したところ、
素敵な芝生が生えていることに気づきました。

「これはどなたが敷いたのですか?」
と訊いてみると、
「主人がウッドデッキの周りにスギナが生えるのが、どうしても許せないらしくて、
 芝生を自分で植えたんです。」

それを聞いて、「なるほど!!」と思いました。


マンションやアパート暮らしから一戸建てに引っ越したときに
避けて通れない作業が草むしりですよね。

敷地が広い家や、家の周りすべて・・ということになると、確かに重労働です。

それがイヤで、家の周囲をグルリとコンクリートの土間で固める家もあるぐらいです。
しかし、家の周囲すべてを土間コンクリートにしてしまうと、
窓を開けていても熱くて仕方がありませんし、
全く土がない生活というのもいかがなものでしょう。

土間コンクリート以外にも、草むしりの回数や手間を減らす手段を挙げてみました。
  1. 芝生を敷いていく
  2. 防犯砂利や瓦チップを敷く。
  3. 畑にしてしまう。
  4. 除草剤を撒く
  5. いらないシートやカーペットを敷いてしまう。

どれも一長一短がありますが、
この中でお薦めなのは、やはり、1〜3の方法です。

除草剤を撒くと、隣近所のお花や木を枯らす原因にもなりますし、
古いカーペットを敷くのは、見た目にもあまり素敵だとは思えません。

前述のお客様も、芝生を全面に敷くのではなく、
道路から見えない家の後ろ側や、水回りが集中している北面には、
瓦チップを敷いて見た目にもオシャレにコーディネートしていましたね。

家の周りをお施主さんがお手入れするメリットは、
草むしりの回数を減らすだけではありません。
家の周囲を手入れしていくと、外部の異常に早く気づくことが多いのです。

外部の異常に早く気づけば気づくほど、直すときも少額で済みますし、
結果として、家そのものを長持ちさせることにもつながります。

せっかくのマイホームです。
住宅会社さんがデザインしたエクステリアだけでなく、
済んでいるお施主さん自身で、素敵なコーディネートをしてあげてくださいね。


★今日のテリー語録

「作業に熱中しすぎて、気がつくと熱中症になっていた
 ・・な〜んてことのならないようにしてくださいね。」

庭いじりはやってみると、けっこうおもしろかったりするんですよね〜。
なるべく日陰になる時間帯に作業をしたり、お茶やスポーツドリンクをそばに置いて
こまめに水分補給をして、熱中症対策をしてください。
それと、外仕事のお供には、昔ながらの蚊取線香もよく効きますよ。

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posted by テリー at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年08月02日

U字溝と雨水マスの掃除


    DSCF6621.JPG


梅雨ですね〜〜。

7月14日頃に関東地方が梅雨明けしたので、北陸ももう少しだなーなんて思っていましたが、
一向に明ける気配もなく、8月に突入してしまいました。

リビングから庭(ネコの額よりやや大きいか?)を見ていて気づいたのですが、
なぜか最近水溜まりが多いような・・。
ひょっとして、雨水マスが詰まっているのだろうか?

雨水マスは、庭に降った雨を集めて、道路脇の側溝に流す役目を果たしています。
 (注: 写真は、新築物件の雨水マス。土が入らないように玉砂利をおきました。)

いわゆる雑排水(下水)とは別系統ということになります。
雨水マスから側溝までは、地中の排水管でつなげてあるのですが、
これが落ち葉や砂、泥などで詰まっていると、
庭の水溜まりがなかなか乾かず、蚊や虫などが繁殖しやすくなります・・。

雨水マスをのぞいてみると、完全に満水です!
試しにマス掃除用のスコップで雨水マスの中の泥を揚げてみると、いっぱい出てきました!!
「この前に掃除したのはいつだろう??」
・・覚えていません。
とにかく雨水マスをできる限り掃除して、そこにつながる経路の土を取り除くことにしました。

次に、水溜まりがなくなるのを待ってから、
庭の雨水マスやそれに通じているU字溝、U字溝につながっている雨樋を確認してみました。

外のU字溝を見てみると・・、すでに8割ほど土で埋まっていました。(T_T)
そういえば、子供たちが近所の子供たちと一緒に砂遊びをしていたっけ。

ついでにいうと、屋根の雨水を排水する雨樋の縦樋(壁に固定してある樋)は
途中から外されていて、持ち上げると土が出てきました。(T_T)

「大自然の力はこれほどまでにすごいのかー!?」とも思いましたが、
どう考えても状況が人為的ですから、確実にしつけのなっていない子供の仕業・・・、
おそらく我が家のこどもたちでしょうね。

とにかく、U字溝の土を取り除くために園芸用のシャベルで掘ってみることにしてみました。

浅いU字溝だと思っていたのですが、実はけっこう深かったんですねー。
堆積した土はとても硬かったので、何回かに分けることにしたぐらいです。。(>_<)

我が家のU字溝は、たかだか6mかそこらの距離しかないのですが、
それでも取り除いた土は、土のう袋2つ分もあってビックリしてしまいました!

また、土を取り除いている最中も、土が流れて雨水マスに流れ込んでいったので、
再度、雨水マスを掃除する羽目になりました。(←要領が悪いだけですね・・。)(^_^;)

泥は徹底的に取り除いたのですが、やっぱり水は流れていきません。
どうやら地中の排水管で詰まっている様子・・、仕方がないですね。
「まあ、いずれは流れていくだろう・・。」ということで放っておくことにしました。

ついでだったので、落ち葉で詰まっていたカーポートの雨樋も掃除してみました。
そして、なんとなく土や泥が溜まったように見えた側溝も、
こまめに泥上げをして水がスムーズに流れるようにしました。


さて、その成果は・・・、やっぱり効果がありましたー!!

一時的な豪雨で庭が水浸しになっても、雨が止むと2〜3時間で
ちゃんと表面の土が乾いていきます!!

効果があって、ホッとしております。

この時期、湿気の影響を受けるのは人間だけではありません。
敷地があまりにも湿気の影響を受け続けていると、
建物の内外にもカビが生えたり、ジメジメして耐久性が落ちますので、
この機会に敷地内の排水経路だけでもをきれいにして、
住む人も建物も心地よく過ごせるようにしてはいかがでしょうか?


★今日のテリー語録

「水回りの掃除をすると、運気が上がるそうです。」

トイレの掃除は有名ですが、お風呂や外部も思い切って掃除してみると
本当に気持ちよくて、妙に清々しい気分になりますよ!!
是非やってみて下さい!


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posted by テリー at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年06月23日

カーポートの選び方

   DSCF5725.JPG

私が住んでいる石川県が積雪地であることも大きな理由だと思いますが、
駐車スペースにアルミ製のカーポートを設置している家もよく見かけます。

建築デザイナーさんから見ると、デザイン性にかける・・という理由で全く歓迎されてはいませんが、
やはり冬場でもすぐに車に乗って出かけられる利便性は何ものにも替えられないような気もします。

ありがたいことに、我が家にも木造の車庫とアルミのカーポートが1台分ずつ備わっています。
アルミのカーポートはガルバリウムの折板屋根だけで、壁は一切ないタイプです。

冬の到来・・、朝の気温が0℃近辺になる12月になると、
青空駐車してある車のフロントガラスには霜が降りるケースが増えてきます。

壁とシャッターで四方を取り囲んである木造の車庫と違い、
屋根だけのカーポートではフロントガラスに霜が降りるのではないか??と思っていたのですが、
このぐらいの気温であれば、屋根があるだけで霜が全く降りないんですねー!
ちょっとビックリです。

さて、カーポートのカタログを見ていると、いろいろなタイプのカーポートがあります。

まず、狭いところでも設置可能な片支えタイプ(YKKなら「レイナポート」)は
積雪地では絶対に作らないでください!!

いくらこのところ暖冬傾向とはいえ、冬の積雪で確実にカーポートが倒れ、
当然その下に駐車した大切な愛車まで潰される羽目になります・・。(T_T)
(古いカーポートでは意外と多い事故です。)

お薦めは、耐雪加重1mもしくは1.5mタイプの強固なカーポートです。
YKK ジーポートneo 
http://www.ykkap.co.jp/search/item/itempage/Cate0005/Genre0002/
三協立山アルミ G-1 
http://web-database.jp/filter/1/3/34/422/
トステム テリオスポートU
http://www.tostem.co.jp/lineup/exterior/carport/teriosport/design.htm
・・・辺りから選んだ方が無難だと思います。

上記の中で選ぶなら、個人的にはYKKのジーポートneoが好きですね。
アルミの肉厚などから考えても安心感があります。

積雪タイプの選び方ですが、石川県を基準に考えると、
金沢市や金沢以北の平野部なら、積雪1mタイプを選んでも大丈夫かと思います。
山間部よりの場合は、積雪1.5mタイプの方が確実です。
白山麓周辺の場合は、積雪が半端ではないので、アルミ製はちょっと怖いような気がします。
・・その場合は、普通の車庫にしておきましょう。

上記のカーポートはいずれも屋根がガルバリウム鋼板の折板屋根になります。
なんといっても、これが一番耐久性があります!!
もちろん、人が乗っても大丈夫です!

デメリットは、家のすぐ前に設置した場合、すぐそばの部屋が暗くなってしまうことです。
そのデメリットを減らすために考えられたのが、採光用のポリカーボネート(幅600mm)ですが、
耐久性はガルバリウム鋼板よりも当然落ちます・・。
そして、紫外線による劣化や飛来してきたホコリなどですぐに汚くなります。
おまけにオプションなのでちょっと高いです。

また、夏場にポリカーボネート部分の下を歩くと、かなりの暑さを感じると思います。
車の塗装もその真下だけ傷む可能性もあるので、愛車を守りたい人はやめた方が無難です。

なお、カーポートには様々なオプションが設定されています。
http://www.tostem.co.jp/lineup/exterior/carport/teriosport/option.htm

積雪地でぜひつけていただきたいオプションは、横材(横桟)です。

暴風時または積雪時の際に、横揺れを防止してくれるからです。
安い部材でしかも強度アップに貢献してくれます。
(もっともふだんは物干し竿になっているかも・・?)

他にも、タイヤ置き用上吊り棚などのオプションもありますが、
タイヤを上に置くのは腰を痛めるなどの事故につながりやすいので、止めた方が無難です。

サイドパネル(壁の透明パネル)は便利ですが、風の逃げ道を考えてあげないと
台風の際に壊れる危険性もありますので、よく考えてから決めて下さい。
カーポート本体を設置してから1年後に、サイドパネルだけ施工・・ということもできますので。

以上をまとめますと、私のお薦めカーポート(積雪地の場合)は、
信頼のおけるメーカー製の「耐雪加重1m以上のガルバリウム折板屋根で横桟付」のものです。
これが一番丈夫で長持ちです!


【番外編】ちょっと変わった使い方

夏場、カーポートの下は風が抜けてとても涼しいのです!

小さなプールを置いて、お子さんを遊ばせる時でも安心です。
お母さん方が日焼けする心配もありません。
お気に入りのチェアーを置いて読書するのもいいかも??
真夏でも親しい友達を呼んで、バーベキューをすることもできます。

冬場や悪天候の時でも・・、
カーポートの後ろに簡易物置を設置すると、濡れずに物の出し入れができます。
冬タイヤ交換作業も濡れずにできますね。
また、資源ゴミの分別作業などにも使えます。
田舎の方に行くと、洗濯物だけでなく、柿やタマネギなどが干してあったりします。

駐車スペースに屋根があるだけで、こんなに生活が潤うんですね。


★今日のテリー語録

「アルミのカーポートだけで、これだけ語れる私って、何者??」

書き終わった後に気づきました・・。(笑)
これでも、、2割以上削ったんですけどね。


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posted by テリー at 20:45| Comment(297) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年06月22日

ハーブガーデンのある生活・・

  2009_06080007b.JPG     2009_06080011a.JPG   

先日、知人のKさんのご自宅に招かれました。
Kさんと知り合ったのは、私がまだ住宅営業をしていたときですが、
今では、私の嫁さんと料理やお菓子作り談義に花を咲かせるほど、
嫁さんと仲がいいのです。

そのKさんが家を新築したのが2年前。
生活の達人といいましょうか・・、「主婦道」を極めたようなKさんの家は
果たしてどうなっているのか?、興味津々でお伺いいたしました。

家の中そのものも様々な工夫がてんこ盛りの家だったのですが、
私の目を一番引いたのは、玄関ポーチ脇にあるハーブガーデンでした。

ハーブガーデンとは、イングリッシュガーデンの形式の一つでもあり、
一般家庭のバックヤードなどによく作られる比較的プライベートなお庭です。
自然との調和を意識して、生活の中にハーブを取り入れるのが上手なイギリス人らしい
お庭といえるかもしれませんね。

さて、歴史と伝統のある金沢では、庭作りにお金と手間をかける家もよく見られますが、
住宅のデザイナーさんが提案したような庭木のある家と、和風スタイルが多い割には、
案外、ハーブガーデンを見かけることはないようです・・。

Kさんが案内してくれたハーブガーデンはとても素敵でした。

イングリッシュガーデンの象徴のように言われているバラも当然あるのですが、
すぐに広がってくれるから・・と植えられたタイム、
香りが好きだから・・と植えられたラベンダー、
ジャム作りと目隠しを兼ねたブルーベリー、
ケーキに入れるためのレモンなど、
おそらく30種類以上の植物が植えられたガーデンスタイルは、
ハーブ畑を兼ねた巨大な寄せ植えのような賑やかなお庭でした。

季節のその時々によって、いろいろと風景を変えていくそのハーブガーデンを
キッチンから眺めながら料理をするのが、至福の時間だそうです。

私たちが帰るときも、ラベンダーなどを摘んでくれて、
ハーブ入りの手作りお菓子と一緒にいただいてしまいましたー!
(Kさん、ありがとうございます!!)
こういうもてなし方が自然にできるのが、本当に素敵ですね!


私のカナダ時代の友人であるイーグリッド(イギリス系女性)も
かなり広大なイングリッシュガーデンを作っていましたが、
見た目だけでなく、自分の好きな料理や趣味と密着していたのが、とても素敵だと思いました。(^o^)

ハーブティーが好きだから・・、ハーブもよく植えられていましたし、
料理によく使うことからスパイスやジャム作りに使える植物もよく植えられていました。
一見、適当に植えてあるようにも見えたのですが、
花の咲き方とかキッチンからの見た目のバランスなども一応考慮されていたり・・、
とても自分スタイルな庭作りをされていました。

かなり手間がかかっているはずですが、とても楽しそうに作っていたのが印象的でしたね。
私と嫁さんがハネムーンで訪れたときは、
「せっかくテリーが日本から来てくれるから・・。」という理由で??
ハーブ園の奥に、日本風にしてみた・・という「曲水」を作っていました・・。(笑)

みなさんも、自分スタイルのハーブガーデンを作ってみるのはいかがでしょうか?


★今日のテリー語録

「もてなし方は人それぞれです。」

「あなたに会えて本当に良かったー!!」という気持ちを伝えるだけでいいのですから、
必ずしも見栄えのいいものでなくても、得意なものでもてなす方が素敵です。
そして、それこそがホスピタリティ(訪問者をもてなすこと・・)を長続きさせる秘訣だと思います。

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posted by テリー at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年04月07日

隣地との境界に塀を作るときの注意点 4/4

4.プライバシー上、必要である場合のお話です。

プライバシー上、必要という意味で、塀などを作りたがる方は多いようです。
特に街中で建築する方では増えています。
「隣から自分たちの生活をのぞかれているような気がするので、嫌なんです。」
特に在宅時間の長い専業主婦に、こう仰る方が多いような気がします。
まあ、お気持ちは理解できますけど・・。

実は、お隣からの視線を遮るように塀を作ろうとすると、
かなりの高さ(2m以上)が必要となる上に、
確実に敷地内の通気性を犠牲にするような作りになっていきます。

そして通気性を犠牲にすると、建物の耐久性にも大きく影響を及ぼします。
まず、直射日光が当たりにくくなるので建物の周囲にカビが繁殖して、
建物自体も湿気の影響を受けやすくなります。
すると、腐朽菌が繁殖して木を腐らせ、その結果、白アリを寄せやすくなってしまいます。
また、防犯上からいっても、あまり周囲から見えない作りにするのは賛成できません。


そこでプライバシーを確保するために、別の手段を考えてみてはいかがでしょうか?

「周囲からの視線が気になる。」といっても、庭を見られるのが嫌とか、
家の外壁を見られるのが嫌・・と言う方はまずいらっしゃらないと思います。
窓を通して室内の生活を見られるのが嫌というはずです。

ですから、他の手段で窓ガラスを外から見えにくくする方法を考えましょう。

1.窓ガラスを透明ガラスではなく型ガラス(模様の入ったガラス)にする。
http://www.g-tonya.com/order/syurui/fk.html

2.窓ガラスをふつうのガラスではなく、プライバシーガラスにする。
http://oki-glass.co.jp/kodate/privacy02.html
 (高遮熱Low-eガラスでも日中であれば簡易プライバシーガラスになります。)
http://www.ykkap.co.jp/products/window/feature/glass_variation.asp

3.光を乱反射させるレースのカーテンをつける
断熱ミラーカーテン2枚組100×198cm

4.よしずやすだれを窓の外に掛ける
http://iroha-japan.net/iroha/B03_life/07_yoshizu.html
http://iroha-japan.net/iroha/B03_life/08_sudare.html

特によしずやすだれは、真夏に限らず他の季節でも本当に効果を発揮します。
これのおかげで真夏でもエアコンを使わない生活をしている方もいるぐらいですから。

もっとも実際のところは・・・、
あなたが気にしているほど、お隣さんはあなたの家の中にさほど興味がないので
視野に入ってもほとんど気にしていないんですけどね・・。


★今日のテリー語録

「気になるから気にするのか? 気にするから気になるのか?・・それが問題だ。」

まあ、どっちでもいいんですけどね。
ただ一つ言えるのは・・・、『気にするとキリがない。』ことだけです。

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posted by テリー at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年04月06日

隣地との境界に塀を作るときの注意点 3/4

3.防犯上、必要である場合のお話をします。

防犯上で必要というのは、不審者が道路や隣地から侵入しにくくするという意味ですが、
本当に侵入しにくくしようとすると、2m以上の高さが必要になってきます。
例えが悪いかもしれませんが、本来なら刑務所の塀ぐらいの高さが必要でしょう。

しかし、これではかえって周囲から見えにくくなるので
不審者にとってはなお好都合だったりします。
・・と言いますのは、そこに住んでいる人が毎回自分の家に入るのに
塀を乗り越えていくわけはありませんので、
確実に玄関の周囲は開口部を設けて入りやすくしなければなりません。

ですから入りやすい玄関まわりから侵入した後、
周囲から見えなくなるポイント(玄関から離れた窓)まで移動して
そこでゆっくりと建物内に侵入する準備をすればいいのです。

周囲から見つかる可能性が少なくなるとなれば、
不審者にとってはたいへん安心できる状況なので
ゆっくりと入りやすそうなポイントを探し当てて、
確実に仕事(犯罪)を遂行することができます。

また、コンクリートブロックだけで高く積み上げると
万一の地震の際に別のリスクを背負う形になります。
コンクリートブロックはどうしても経年劣化してもろくなりますので、
高く積むほど地震で倒壊する危険性も高まります。

以前、お会いしたお客様でコンクリートブロック(30年〜40年経過)の亀裂に
コンクリートボンドを塗り込んでいる方がいらっしゃいましたが、
残念ながら気休めにもなりません・・。


本当に防犯を重視するのであれば、

コンクリートブロック塀はせいぜい腰の高さ(3〜4段程度)以下に抑えて、
その上に別の素材(アルミ・木製など)のフェンスを設けて、
周囲からの見通しをよくする方が効果的です。
また、手入れをする必要がありますが、高さ1.5m以上の生け垣も
外部からの侵入を防ぐ効果があります。

とにかく不審者の侵入を防ぐには、
道路や隣近所から見えやすくする形の方が、明らかに効果的です。
目撃されやすい状況というのは、不審者にとって通報されて捕まるリスクが高まるため、
やっぱり無意識のうちにその家に侵入することを避ける要因になるからです。
理想をいえば、道路から丸見えで、隣地境界越しにお隣さんと会話ができるぐらいの状況が
防犯上、最もよろしいかと思います。

実は、ご近所のコミュニティが形成されていないエリア(隣近所がお互いに無関心)も、
不審者にとっては仕事(犯罪)をしやすい環境なんだそうです。


★今日のテリー語録

「泥棒さんの気持ちになって考えてみましょう。」

・・・できないですか?? 私はできますけど(笑)。
(やはり目撃されるのが一番イヤだそうです。)
泥棒のつもりで我が家を見てみると、意外な死角がわかったりしますので、
その部分を家の防犯計画で補強していって下さい。

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posted by テリー at 18:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年03月05日

隣地との境界に塀を作るときの注意点 2/4

11814779.JPG

2.土留めとして必要な意味をお話しいたします。

最近の新築住宅の場合、角地でない場合は
敷地の道路側はほぼ全て駐車スペースにしてしまうことが多いため、
建物は道路からだいたい5〜6m程度は後退して建っています。

駐車スペースは一般的には土間コンクリートなど水が浸透しない材質で作られますので、
敷地内に降った雨水などを効果的に敷地外に出してあげないと、
建物が常に湿気の影響を受けることになってしまいます。

特に北陸のように1年を通して湿度が高いエリアでは
それによって湿気によって建物の寿命に影響を与えたり、
室内においても1年中カビに悩まされたりしますので、
駐車スペースでは2%以上の水勾配を取ります。

仮に2%としても、6mの距離で12cmの高さを取らなければなりません。
さらに建物には雨樋が設置されていますので、
建物の一番奥に設置された雨樋からの排水を前面道路の側溝に流すためには
さらにある程度の高さが要求されることになります。
新興の住宅地では整備される側溝もかなり深いのですが、
古い団地内ですと側溝の深さも浅いことが多いので
その分敷地全体を上げていく必要が出てきます。

犬走りや土を盛ってそのまま上げても、周りにその土を支えるものがなければ
雨が降るたびに土が隣地に流れ出し、どんどん土が流出していってしまいます。
その土留めとして、新築の家の周囲には、敷地の高低差にも依りますが、
ブロックが1〜3段ぐらい積んであるのを見ることがあると思います。

ブロック1段程度で大丈夫か?という疑問もわくかもしれませんが、
その程度であれば大した土圧もかかりませんし、
高さがあまりない分、地震の時でも崩壊しにくいので大丈夫です。

敷地がすでに高い擁壁などで囲まれている場合はその必要はありませんが、
その辺りのことも住宅会社さんに一度確認してみる方がいいと思います。


★今日のテリー語録

「一番の不幸はだれからも関心を持たれず、無視されたまま一生を終えること。
 怒ってくれる人はあなたに関心があるのです。」

いつもそばにいながら全く会話のない人間関係もつらいものです。
ケンカの絶えないご夫婦や親子に、この言葉を送ります。(笑)

posted by テリー at 21:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 外構工事

2009年02月17日

隣地との境界に塀を作るときの注意点 1/4

隣地との境界に塀を作る理由は様々ですが、だいたい以下の理由が考えられます。

1.境界を目に見える形にする。
2.土留めとして必要。
3.防犯上、必要。
4.プライバシー上、必要。


1.境界を目に見える形にする。

「ここからが私の土地だから、勝手なことをしないでね。」を
お隣の人にアピールするという理由です。
境界を示す金属プレートや鋲、杭などがあればそれで境界は判別できますが、
長い年月の間にその上に土が被ったりしてわからなくなると
後々トラブルになることも多いので、
日常的にもわかりやすい形にした方がよいかと思います。

もし、これがないと悪気がなくてもついつい
木を植えたり、鉢植えやタイヤ、ゴミ箱などを置かれたりして、
越境される可能性が高まります。
すぐに撤去できるものだけならまだいいのですが、
お隣さんが作った物置がすでに越境していたりするとかなり厄介です。
また、隣の雨水が自分の敷地内に流れ込んだりすることもあります。

そんな場合であっても、
ご近所づきあいを良好にしたいという意志が働くので、
何となく苦情や要望を出しそびれ、
結果として後日トラブルに発展ということもあり得ます。

じゃあ、作るのはいいとしてどの位置に設けるのか?

一般的なコンクリートブロックでも幅は10cmありますので
境界から自分の敷地側に作ると、10cm分とはいえ自分の土地が狭くなってしまいます。
じゃあ、ちょうど真ん中において(5cmずつ振り分ける)、
お隣さんと費用を折半しようというアイデアも出てくるかもしれません。

過去にそういった要望がお施主さんから出たこともあるのですが、
その交渉はたいていお隣さんの「こっちは必要ないから。」の一言で
決裂することが多いようです。

また、折半ということは共同所有物ということになるので、
たとえ塀が劣化したり損傷したりした場合でも、お隣の同意がない限りは
直すことも撤去することもできなくなります。

ですから、「塀のこっちの面が境界です。」と、所有者がわかりやすいように
自分の敷地側に作ることをおすすめしております。
また、その方が後々、隣の所有者が変わったり、代替わりした場合でも
土地の境界でもめるリスクを確実に減らせますので、
次の世代にトラブルの種を残さないように考えるほうがよろしいかと思います。

 

★今日のテリー語録

「あなたといるだけで楽しい。」
そう言ってくれる人が生涯のパートナーになりました。

もう手遅れです・・・という声も聞こえてきそうです。(笑)
いえいえ、まだ間に合いますよ。ご縁あって一緒になった間柄ですから。
お互いの人生が豊かになるよう、少しずつ楽しくする工夫をしていきましょう。

posted by テリー at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 外構工事
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