先日、YKK APさん主催のセミナーに行ってきました。
今回の講師は、パッシブハウスジャパンの理事、松尾和也氏で、
「健康で快適な「省エネ住宅」は「窓」が決める!」
というタイトルでお話しされていました。
建物を高断熱化すると光熱費が削減できる・・というお話は
みなさんもよく耳にしたことだと思いますが、
昨年あたりから「住宅を断熱化することで、住む人が健康になる」
という話題が出てくるようになりました。
元々は、近畿大学工学部の岩前教授の調査から出てきたものですが、
今年に入ってから目にするデータは目新しいものが多く、
「住まいの断熱と住む人の健康」が
より一層クローズアップされているのが実感できました。
松尾様が発表したデータには、
断熱に関心がある方だと思っていた私にとっても
ショックを受けるような内容が多かったのですが、
そのごく一部を紹介しましょう。
● 居間・寝室が結露しているだけで、咳が9倍に増える。
咳以外にも鼻炎やアレルギー性の病気が増えるそうです。
これは結露が原因でカビが繁殖しやすくなり、
カビをエサにするダニなども繁殖して
主に呼吸器系の病気になりやすくなることが理由として
考えられています。
● 冬場の室温19℃以下で明らかに健康リスクが増える。(イギリス政府の発表)
これは日本と同様に断熱改修に補助金を出しているイギリス政府の発表です。
温度差で結露が増えること、結露が増えることで様々な疾患が増えていくため
今後増大していく医療費のことを考えると、断熱改修にお金を出してでも
住まいの断熱化を図った方がむしろ国の負担は減ることを報告しています。
・・・ 住まいを断熱することで健康になる! その2 に続く。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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