・・・ 雪道で事故を起こさない「安全マインド」 その2 の続きです。
3. なるべくブレーキを踏まないようにする。
凍結路面で起きる事故で多いのは、
前を走る車のブレーキランプが点灯するのを見て急ブレーキをかけたところ・・、
(本人にその気がなくても少し強めのブレーキを掛けたところ・・といった方が適切でしょうか)
車が違う挙動を示し、コントロール不能になるケースです。
凍結路では路面の摩擦係数が極端に小さいため、
ブレーキを踏んでもタイヤが路面をとらえられなくなり
スピードがほとんど落ちることなく、そのまままっすぐに進んでいくからです。
ブレーキをいくら踏んでもスピードは落ちないし、
ハンドルをいくら切ったところで舵は効かないのですから
これはパニックになりますよね〜。
これを防ぐには、単純にブレーキをなるべく踏まないような運転をすることが望まれます。
具体的には、2.で紹介したように車間距離をかなり多く空けて、
スピードはふだんよりも抑えめにし、
目的地への到着時間に余裕を持って早めに出発することで
かなりの事故は抑えられます。
4. 屋根雪はちゃんと下ろしてから出発する。
時折、車の屋根に20センチぐらい雪を載せたまま
走行している車を見かけることがあります。
そんな車を見かけたら、私はかなり多くの車間距離をとるようにします。
理由はその車が単独事故を起こす危険性が極めて高いからです。
車の屋根に載った雪は、エンジンを掛けてすぐは
凍りついているのでなかなか落ちてきません。
しかし、車を走行している最中に車内のエアコンで屋根が暖められるため
車に乗った雪のボディーに接している部分が徐々に溶け出し
ある程度溶けたところでブレーキを踏むと
屋根に載った雪が一気にフロントガラスに落ちてくるのです。
特に北陸の雪は元々湿気を多く含む重たい雪ですから
ワイパーをいくら動かしたところで、ワイパーの方が負けてしまい
雪をどかすことはできなくなります。
私も先日、車の屋根に5センチくらい積もった雪をどかさずに
そのまま運転して家に帰ろうとしたところ、
15分ほど経った辺りで軽くブレーキを踏んだ瞬間に
屋根雪が一気にフロントガラスに落ちてきて、一瞬パニックに陥りました。
(結局、車を降りて雪をどかす羽目になりました。)
やはり横着をせずにちゃんとどかしてから運転しないと、
重大事故を引き起こす危険性があるなと反省した次第です。
今回紹介した内容は、ドライバーの技量や経験に関係なく
誰にでもできることです。
そしてこれをするだけで、雪道に限らず見通しが悪くなりやすい冬の道でも
かなり多くの事故を防げると思います。
日中でもライトをつけて、
車間距離を多めに空ける、
夏よりも早めに出発する・・など、どれもとても簡単なことです。
これらを実行するかどうかは、
「車は便利だけれど、次の瞬間、凶器にもなりうる」ことを
自覚するだけでもずいぶんと違うのだと思います。
大切な家族やご自身のためにも、安全マインドをもって
冬道の安全運転をお願いいたします。
★今日のテリー語録
時折、「これでぶつかっても向こうが悪いんだから」
・・みたいなことをいう方がいらっしゃいます。
でも事故で悲惨なのは加害者だけではありません。
たとえケガがなくても被害者側もイヤな思いをして貴重な時間も奪われます。
どちらの側にもつかなくてすむように、お互いに安全を心がけたいものです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ランキング参加中です。
内容に共感していただけたら、 ↑ クリック ↑ をお願いいたします。