2012年02月06日

サンルームなのに洗濯物が乾かないんです。3/3

 
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・・・ サンルームなのに洗濯物が乾かないんです。2/3 の続きです。


【家事室の場合】

二世帯住宅などご家族の多い家庭や、お子さんが多い家庭の場合は
洗濯物もかなりの量になりますので、
専用の家事室兼物干し室をよく提案しておりました。

家事室には、洗濯機やSK、さらに洗濯物干しのスペースも
そしてもし可能なら、洗濯物をたたんだりアイロンもかけられるカウンターも、
しっかりと作っておきます。

スペース的には最低5〜6帖以上は必要になりますが、
お洗濯に関する全ての事柄が一つの部屋ですむようにしておくと、
冬場の洗濯に関するストレスは大いに軽減できることでしょう。

またウインタースポーツが好きな人だったら
濡れたウェアを干しておくこともできますね。


【使っていない部屋の場合】

少子化の影響だったり、子供が独立することによって
家族数よりも部屋数の多い家もあると思います。

その場合は、使っていない部屋(4.5〜6帖あたりが目安)を
ランドリールームに転用してみてください。
洗濯機の置き場所と違う場所に干すわけですから
動線的には不利になりますが、
それでも寒い外気に触れなくてもすむ分、
ずいぶんと楽になると思います。

なお、使っていない部屋に干す場合ですが、
2.2kWのエアコン、もしくはデシカント式の除湿機は必ず使ってください。
(オススメはエアコンの方ですが・・。)

人がいない部屋は暖房がかかっていないので
たとえ室内であってもなかなか乾きにくいことに変わりはないからです。
湿気を効果的に取り除くためには除湿機能は必須となります。

デシカント式除湿機の場合は、
室温を上げながらも除湿していくので、冬場の除湿には効果的ですが、
使用電力は500W前後と電気代もそれなりに上がってしまいます。

また、タンクに溜まった水を頻繁に捨てる手間が増えてしまいますので
それだったら、いっそのこと新しく小規模なエアコンを購入した方が
(除湿機に比べれば)電気代も意外と安くすみますし、
タンクの水を捨てる手間もありませんので
日中不在のご家庭ではオススメですね。


【リビングの場合】

見た目的にはあまりオススメしておりませんが・・、
実際にはやむを得ずリビングで干しているご家庭も多いかと思います。

まあ、不意の来客であっても、一目が気になりにくいコーナー部分などを
あらかじめ物干しスペースに考えておくなら、悪くはないでしょう。

最近の新築では、エアコンや蓄熱暖房器などでリビングが乾燥しがちなので、
洗濯物を干すことで加湿器代わりになるといった使い方もできます。
(室温も一番高い空間なので、乾き方も恐ろしく早いです。)

なお、エアコンを使っている場合は、
エアコンそのものが暖房しながら除湿してくれるので
湿気のことを心配する必要はありませんが、
それ以外の暖房をお使いの場合は、たとえ洗濯物が乾いても
必ず衣類からの湿気は部屋のどこかに溜まって結露していきますから
時々、意識的に換気するようにしてください。


さて、外部に設けるサンルーム以外で、
洗濯物を乾かすスペースのバリエーションをお話させていただきました。

きっとこの中に、みなさんの今ある環境のままでも、
使える方法があるかと思いますので、
ぜひとも工夫してみてくださいね。


★今日のテリー語録

「今までの常識を疑ってみる。」

洗濯物は南面のサンルーム、あるいは南面のベランダなど
今までずっとそう信じてきた人の方が多いと思いますが、
洗濯物が乾く仕組みを知ってしまえば、別に南面とかサンルームにこだわる必要はありません。
ちなみに気温が下がるヨーロッパでは、誰も外部から見えるところに洗濯物を干していません。
外から見えるのがマナー違反といわれていますが、単純に家の中の方がよく乾くからです。(笑)

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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posted by テリー at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 家事(お洗濯)
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