2011年06月04日

ちゃんと窓枠がついていますか?

 
DSCF1701a.JPG

 
最近の家の特徴の一つが、
室内から窓を見たときに、窓枠が見当たらないことです。

具体的には、窓台と呼ばれる、窓の下側だけはあるのですが、
窓の左右や上側の部分、三方は、クロスがそのまま巻き込まれています。

元々はデザイナーズ・ハウスやローコスト系の住宅会社で始まったようで、
窓周りがとてもスッキリして、スタイリッシュに見えます。

また、窓枠そのものもクロスやその下地の石膏ボードよりも高いので
ちょっとだけコストダウンに繋がる傾向はあります。

「じゃあ、イマドキの家は、
 すべて窓枠のないスッキリデザインにしておけばいいんですね?」

見た目だけを考えれば
「それでもいいかな・・。」と思うのですが、
それでも、基本的にはあまりオススメはしておりません。

その理由はけっこう単純なんですが、、、
「結露によって傷む箇所が増えるから。」
というものです。

「窓の結露」・・というと、
窓ガラスそのものにつく結露を思い出す人の方が多いでしょうが、
近年はペアガラスが当たり前になったこともあり、
サッシ本体のアルミ枠の方がはるかに外の冷気を伝えやすくて
サッシのレール部分などで簡単に結露してしまいます。

ですから、窓の周囲の部材も、
常に結露したときに発生する水滴の影響を受け続けることになるのです。

これが昔ながらの木材を使った窓枠(四方枠)であれば、
カビが生えたり、水が伝わった跡が残る可能性があるとはいえ、
窓枠そのものが湿気を吸収したり排出したりして、
調湿効果を発揮してくれるため、
窓枠そのものは、意外と長く使えます。(^o^)


しかし、問題は石膏ボード下地のクロスの場合です。

こちらも湿気を吸収したり排出したりしてくれるのですが、
常に湿気の影響を受け続けてしまうので
石膏ボード自体がフニャフニャになり、クロスが剥がれて
ボロボロになってしまう可能性が高いのです。

現在は、それらの事象が起こらないように
アルミのサッシ枠のアングル部分(窓枠や石膏ボードと接する部分)だけには、
樹脂アングルを使用して窓の周囲に外の冷気を伝えないような工夫がされていますが、
私たちからすると、「気休め」に過ぎないような工夫です。

なぜならアングルが固定されているサッシ枠そのものが、
外部の冷気を非常に伝えやすいアルミ枠だからです。

仮に樹脂アングルでなければ
築1年以内にクロスが剥がれるなどのクレームになるものが
(クロスは通常2年保証になっていることが多いようです。)
数年レベルまで延びるに過ぎないからです。


もし、どうしてもイマドキのスタイリッシュな窓枠なしにしたい場合は、
選ぶサッシ本体も断熱性の高いものにした方がよろしいかと思います。

具体的には、ALL樹脂の高断熱サッシ、
もしくは木製の高断熱サッシにしておいた方が
「こんなはずじゃなかった・・・。」(T_T)
と思わずにすみます。

ちなみに、大工さんの家は、ほぼ必ず窓枠をつけることが多いようです。
石膏ボードがいかに結露に弱いかをよく知っているからですね。
みなさまの参考になれば幸いです。


★今日のテリー語録

「別に木製の窓枠があっても、あまり気にならないと思うのですが・・。」

写真は窓枠付の家ですが、
後からロールスクリーンやブラインドをつけるのも便利ですし、
地震などがあっても窓の周りのゆがみを防げるので
できれば窓枠があった方がいいですね。

今日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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