2011年03月24日

3月10日(木)の放送内容



今年は、例年よりも低温の日が続いたせいでしょうか、
3月に入った今の時期でも、私の周りでもインフルエンザにかかった人が増えてきました。


同じ環境にいても、インフルエンザにすぐかかる人と、そうでない人がいます。
あるいは感染はするものの、大した症状が出ない人もいます。
「この違いは何なのか?」を、今日はお話しいたします。


インフルエンザの感染する仕組みです。

第一段階の防御としては空気や食物を取り入れる鼻や口の中には、
ウィルスやバクテリアも絡め取って身動きできなくする粘液が出ていて、
そうした粘液類には抗菌作用のある酵素が含まれています。

体内に侵入した細菌やウィルスといった異物≠攻撃・駆除するのは、
血液に含まれる白血球です。

さらに、ウイルスの数が凄まじい勢いで増殖していくと、
過去に同じタイプのウィルスが侵入していないか?
という事を、覚えているウィルスのデータと照らし合わせて、
インフルエンザウィルスの動きを封じる抗体をつくり出していきます。

過去にかかった事のあるタイプのインフルエンザウィルスであれば、
すぐに抗体が確定して、すぐさま抗体は体内で量産され、
実際にインフルエンザは発病にまでは至らないのですが、
過去にかかった事のない新しいタイプのウィルスだった場合は、
抗体が出来るまでに時間が掛かってしまいます。

その間、人間は高熱にうなされて、鼻水が止まらなくなり、
咳やくしゃみがひどくなるのですが、これは人間の免疫症状のひとつです。

白血球は、平熱よりも高い温度の方が、細胞が活性化するという特徴があり、
抗体を作り出すまで、より効率よくインフルエンザを駆除するために、
人間はわざと自分の体温を上げているという事になります。

しかし、免疫機能の反撃でインフルエンザウィルスの大部分が駆除されると、
ウィルス駆除の為に体内で量産されていた白血球は、
その役目を終えて次第に数を減らしていき、
その段階になれば、体温も平熱に下がって、体調は快方に向かいます。
これが自然治癒力です。

早い話が、人間がみんな持っている自然治癒力で治すことができるのです。


インフルエンザワクチンは、
毎年、できれば半年に一度接種が必要 になります。

これは、インフルエンザの種類がA型やB型、あるいは同じA型でもソ連型や香港型など、
亜種があり過ぎて、毎回それに対抗するワクチンが必要になるからです。

ワクチンの生産には半年近い期間が必要で、
「今年はこのタイプのインフルエンザが流行るらしい」
という予想でウィルスを生産しています。

ワクチン接種を受けても、別のタイプのインフルエンザに感染してしまう
というケースは十分考えられますし、
その年に流行るインフルエンザのタイプは一つとは限らないので、
同じシーズンに2回かかってしまうことも当然あり得ます。

つまり、予防接種を受けたとしても、
インフルエンザにかかる可能性がそれなりにあるということです。
 
実は、インフルエンザの予防法として、最良の予防法は
「体力をつけて、健全な免疫機能を維持する」という事だそうです。

免疫機能がまだ十分ではない幼児や、
加齢によって免疫機能が衰えてきた高齢者の方はもちろんの事ですが、
正常な免疫機能を持っているはずの成人でも、
様々な理由で免疫機能が低下しているケースがあります。

「最近疲れてるな 」と感じている方は、
まず夜更かしをせずに睡眠をしっかりととることと、
少しでもいいので体を動かすようにしていってください。
また、シャワーではなくちゃんとお風呂に入って体を温めることによって、
ふだんから白血球が活動しやすい環境にしておくことも重要です。


今日も最後まで聴いていただき、ありがとうございました。

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