2010年10月29日

10月14日(木)の放送内容



「 貯金が全くないんですけど、家を建てられるでしょうか? 」

私のような古い人間からすると、
思わず、「エッ!!?」と聞き返してしまいますが、
言われてみれば、不動産屋さんの広告などでも
「家賃並みの負担で憧れの1戸建て!!」のような広告もありますし、
その内容をよく見てみると、
「月々59,000円 (2年固定金利 返済期間40年の場合。)」
のような内訳まで入っています。


広告の内容をよく見ていると、
「同じような金額の家賃を払うぐらいなら
 もっと広くて新しいマイホームを買った方がマシではないか??」
と思うのも無理はないと思いますが、
そういう理由で貯金がないのに家を建てるのは、やめた方がいいかと思います。

特に結婚して間もない時期では、(あるいは、結婚前ならなおさら・・)、
自分たちの生活もよくわからないわけですし、
生活スタイルによって間取りが大きく変わることもあまり理解してはいないでしょうし、
35年もの長期間のローンを払うリスクや覚悟も、まだしっかりしていないはずです。

また、賃貸と違って、持ち家の場合は、毎年、土地と建物の固定資産税を払い続けることになりますし、
住宅ローンを払い続けている期間であっても、修繕やリフォーム費用が必要になるでしょう。

厳密には、「家賃並みの負担」・・で、
持ち家を維持するのは、まず無理だと思います。


さて、実際のところ、自己資金が本当にゼロでも、家は建てられるのでしょうか?

銀行の住宅ローンの説明書を見ると、
「不動産評価額の100%、諸費用も融資します。」
と書いてあることが多いので、
その意味では、自己資金がゼロでも家を購入することはできますし、
過去には、実際にそういう人もいたようです。

しかし、家を購入するにあたって、自己資金がゼロということは、
毎月得られる収入をすべて消費に回していることに他なりません。

人間の消費パターンは、家を買ったからといって、すぐに変わるわけではありません。
ローンを返している間であっても、欲しいものにはついつい手が伸びるでしょうし、
ご主人の仕事が変わったり、出産などを機に奥さんの収入をあてにできなくなった瞬間、
破綻するリスクが一気に高まることになります。

さらに住宅を取得した翌年にはかかってくる不動産取得税や、
毎年の固定資産税を払っていくことなどを考えると、
貯金が文字通りゼロに近い状態で家を建てるのは、
非常に危険であるといわざるを得ません。


「じゃあ、家を買うのは諦めろ!!というのですか!?」
・・いえいえ、そういうわけではありません。

ここは考え方を変えて、まずは、ローンを支払えるような生活パターンを
ある程度確立してから家の購入を考えても決して遅くはないと思います。
(もちろん、その時には必要予算の1割程度は貯金もできているでしょうし。)

安易に「一生の買い物」をすれば、破綻への道を歩き出すことになります。
少なくとも現在の収入をある程度下回る支出で生活できるようにした方が、
出産や病気などの様々なリスクに備えることもできるのです。


今日も最後まで聴いていただき、ありがとうございました。

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