2010年10月23日

私が薬剤処理した木材をすすめない理由(わけ)。 その4 【現在主流のACQ編】

 
・・・ 私が薬剤処理した木材をすすめない理由(わけ)。 その3 の続きです。


20世紀にメジャーな加圧注入処理剤だったCCAに変わって
21世紀に主流になったのが、ACQ処理剤です。

ACQ処理剤とは??

  主に塩化ベンザルコニウム(防腐防蟻の有効成分)と酸化銅(主として防蟻の有効成分)の
  2つの成分で構成されており、両成分とも一旦木材中に入ると強く固着し、揮発流出しません。
  そのため、長期にわたって腐れ・シロアリに対して効果を発揮し続けることができます。
              ( 一条工務店HPより引用。 )

ACQ処理材の耐久性は一説によると、
「外部に使った場合の耐久性は10年以上、家の内部なら30年以上」
・・らしいです。


私はかつてログビルダーや大工をしていたので、
ACQなどの加圧注入処理剤を使ったことがあります。

その時の経験をお話ししましょう。

職人時代は、元請会社の用意する材料を使って施工していたのですが、
ちょうど2000年頃、加圧処理剤を使った材料( ACQ処理をしたスギでした。)
を使って、公園の遊具やベンチの作り直しをしたことがありました。

公園の遊具といえば、完全な屋外であり、子供が使うのでかなりハードな環境です。
正直いって、「どれぐらいの耐久性があるのか?」
個人的にも非常に興味がありました。


結果は、、、残念ながら
3年後には完全に撤去されていました。。。

つまり、3年も保たなかったわけですね〜・・・。

いくらハードな環境とはいえ、3年も保たなかったことの方に
私は強いショックを受けました。

たしか、屋外使用で10年以上だったはずでは・・??
これでは、家の内部の30年以上という一説も、あまり当てにはなりません。
ひょっとしたら10年程度かもしれないからです。

ちなみにウッドデッキに使われた場合でも、
(私が知る限りですが・・)
8年以上もったものはありませんでした。


・・・ 私が薬剤処理をした木材をすすめない理由(わけ)。 その5 に続く。


★今日のテリー語録

「『半永久的』という言葉ほど、当てにならないものはありません。」

製造メーカーがよく使う『半永久的』という言葉の「本当の意味」を、
最近知るようになりました。
それを聞いたふつうの人は、
「永久の半分だから・・・、次の世代とはいわなくても、
 せめて自分の代ぐらいはもつだろう・・。」と思うのですが、
実際には、誰も本当の寿命がわからない場合に使うようです。。。

今日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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posted by テリー at 21:15| Comment(7) | TrackBack(0) | 木造住宅の構造
この記事へのコメント
テリーさんおはようございます♪

ふんふんうなずきました。
なるほど、新しい小学校や公園の木製遊具が撤去されたり、
縄がはってあるのは、そのような事情だったのですね。。。

息子が通っていた幼稚園の園庭遊具は、
おそらく何十年もたっているようですが、いまだ現役選手です。
人の手間をかけてメンテナンスがされているからかな〜。。と
想像してしまいました。

薬剤に頼るのには限界がありますよね。。
Posted by よゆみみ at 2010年10月24日 09:47
よゆみみ様、こんばんは!

> なるほど、新しい小学校や公園の木製遊具が撤去されたり、
> 縄がはってあるのは、そのような事情だったのですね。。。

お気づきでしたか・・。(笑)
はい、そういう事情だったのです。
あと、乾燥不良のまま加圧処理をした場合も、非常に短命です。

地味かもしれませんが、やはり昔からの知恵と、
こまめなメンテナンスに勝るものはないような気がしますね。

貴重なご意見をいただき、感謝です!
ありがとうございました!!


Posted by テリー at 2010年10月24日 21:01
コシイプレザービング社のホームページより
(独)森林総合研究所にて屋外試験を行ったところ、23年が経過した現在(2010年現在、試験は現在も継続中)も全く被害を受けていません。 (独)森林総合研究所の試験結果に加え、米国農商務省および各地の公的試験場における野外試験の結果より推測された数字が「100年」です。

プロであるのなら、『3年後に撤去された理由』をきちんと調べた上で、記載をしてください。
我が家では、ACQ注入材を立方体にカットして地面に埋め込む状態で畑の通路を作りました。
生ゴミ処理用のコンポストを脇に埋め込み、落ち葉を集めて自宅で肥料、腐葉土を作っています。
そうした環境であっても、立方体にカットされている状態であっても、4年経過して掘り返してみましたが、全く腐敗はしていませんでした。そのまま埋め戻して使っています。
『息子が通っていた幼稚園の園庭遊具は、おそらく何十年もたっているようですが、いまだ現役選手です。』って、それこそACQ加圧注入材でしょう。
Posted by つっちー at 2013年04月05日 21:01
つっちー様、貴重なご意見をいただき
ありがとうございます。

私が住んでいる北陸は1年を通して湿度が極端に高く、
金沢市内の公園に設置した遊具(加圧注入剤の杉あるいは松)が腐っているのは
至るところで見られる現象なのですが、そうでないところもあるのですね。

私の知らないことを教えていただき、ありがとうございました。
Posted by テリー at 2013年04月06日 05:07
私はログをビルダーの方に手伝ってもらい。家族で建てましたが、加圧注入材が3年
も保たないというのは嘘ですね。私は加圧注入が環境に悪いという結論に持ってい
くかと思いましたが、ただ、メンテをしろというだけでした。

現在、建てて20年経っています。昨日もデッキの修理をしていますが、ACQ加圧注入
注入材で今までの2割ぐらいを裏返したり、酷いものは入れ替えています。私はウエ
スタン・レッドシーダー(インディアンがポーテムポールの材料として100年以上持
つと言われていた)の信者でしたが、20年たった現在、レッドシーダーよりも加圧
注入材の方が成績が良いのははっきりしています。(塗装はシッケンズの濃いめの
塗装を必要なところには3度塗りをしています)

加圧注入でも4×4の角材はまったく支障がなく(表面に切り込んだノッチが付いて
いる)は後、50年は問題ないだろうと思えます。

SPFとかレッドシーダーは最低2回塗りしたほうがいいと思います。現在も3回塗りを
した西日が当たる面は一回も塗りなおしていませんが、まったく問題ありません。私は緑色した加圧注入材が嫌いで、しょうがなかったのですが、20年経った現在、
加圧注入材が結局、ローコストで済むという事実には納得せざろう得ません。加圧
注入材は場合によったら、塗装もいらないかと思います。するとコスト的にも差は
歴然と開いてきます。

3年も保たないのは国産のログ材、塗装をしてない材では無いでしょうか?各地に作
られた自治体が作った地元材を活用したログハウスはほとんど見かけなくなりまし
た。見苦しいので、撤去されたのだと思います。私が以前、設計した大型交通標識
板を建築業者がひのきで無塗装で使用とした時、業者は風呂桶にも使う材なので塗装は必要ないと豪語し、私は反対しましたが無視して製作し、3年後に朽ち始め、5
年後には木部分が撤去され、恥ずかしい姿になっています。やはり、塗装が一般的
には決め手になります。シッケンズを推薦しますが、最近のキシラデコールも仲々
良くなってきています。木色を望まれますが、紫外線カットを考えると、濃い色の
ほうが効果は高いようです。
Posted by carol at 2014年05月12日 13:12
carol様、こんばんは!

carol様がとても大切にログハウスを維持管理している様子が伝わり、
かつてログハウスを建てていた私としても
とてもうれしく思いました。

carol様は加圧注入材に塗装を施したのですね。
私が住む北陸では加圧注入材に塗装を施したことがなかったので、ちょっと意外でした。

それと最近、地元の製材業者さんとお話したのですが、
やはり一年中雨や雪の降る北陸の地域では
地元スギの加圧注入材はあまり持たないとか、
九州などの暖かい産地のヒノキは、すぐに虫がつくそうですから、
気候の違いや組み合わせなども関係がありそうですね。
(実は私もヒノキはあまり信用はしていません。)

貴重なご経験とご意見をいただき、ありがとうございました。
Posted by テリー at 2014年05月13日 20:00
ACQというのは薬品の種類であり、処理の品質を保証する企画じゃありませんよね。
当たり前ですが、ACQの量が不足すれば効果は低くなります。
JAS基準では屋外使用に5.2s/㎥以上のACQの吸収量が求められるそうです。
http://arimotokogyo.co.jp/09_o_d_wood.html
そのベンチが本当に基準に合致するものだったのか、調べるべきでは?
Posted by 科学的に考えましょう at 2016年02月11日 15:56
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