・・・ ヴォーリズが残した幼稚園。。。1/2 の続きです。
さて、視線を正面に据えると木製の階段が目に留まりました。
非常に存在感のある一枚物の木を使った階段は、もちろん100年前からのもの。
つまり明治時代からずっと、多くの園児たちを支え続けた階段なのです。
この階段を見たとき、私がかつて通った古い木造建築の小学校の記憶が蘇りました。
ひょっとして・・?と思い、改田(かいでん)園長先生に訊いてみると、
やはり子供たちは階段で遊ぶのが大好きで
一日に何度でも上ったり下りたりするそうです。
一気に駆け上がったり、手すりを滑り降りたり、踊り場から飛び降りたり・・と、
親の目線ではついつい「ケガをしないだろうか?」と思えるような遊び方をしてしまいますが、
今まで誰一人としてこの階段でケガをした子がいないそうです。
私も木造の小学校に通っていたときは、ほぼ毎日階段から飛び降りていましたが、
一度もケガをしたことがなかったのでよくわかります。
これが最近の鉄筋コンクリート製の階段などでは、そんなわけにはまいりません。
適度にひざにかかる衝撃を和らげてくれる木の階段と異なり、
飛び降りるどころか、数回往復するだけでもひざが痛くなってしまいます。
子供たちは大人が思っている以上に賢いので、
ひざに負担がかかるような場所では決して飛び降りたりはしませんし、
違う階に行くことすらためらうでしょう。
つまり階段がコンクリート製になるだけで
子供たちの行動力まで大きく制限されるのです。
窓も大きくて開放的ですから、
春夏はここが住宅地の真ん中にあることを忘れさせてくれるぐらい、
気持ちのいい風が通り抜けていきます。
冬も決して暖かいとはいいませんが、
園内を駆け回っている子供たちには関係がないようですね。
また、ここなら社会的にも問題になった
シックスクール(シックハウス症候群の学校版)とは無縁なので、
アレルギーに悩むお子さんにとっても馴染みやすい環境だと思います。
外に出てみると、下見板張りの素敵な外観に心が奪われます。
ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計もさることながら、
周辺の環境と調和しながらも、どっしりとした存在感を感じさせるのは、
100年の月日をくぐり抜けてきた歴史の重さと、
先人たちが残してくれた愛情の賜物なのかもしれません。
歴史と伝統だけでなく、本当にいい環境をお子さんに与えたい・・と
願っている親御さんは多いと思います。
「百聞は一見にしかず。」
まずはお子さんと一緒に、実際の川上幼稚園に遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
園内のお子さんの様子をご覧になれば、
親御さんが抱いていた不安が一つ一つ解消されていくと思います。
★今日のテリー語録
最近では、子どもが通う施設であっても、“大人目線”の快適性で選ばれるようです。
(まあ、幼稚園を選ぶのは、大人である親だから仕方がないのかもしれませんが・・・。)
でも、かえって子供たちが本来持っている“エネルギー”を奪うことになっていないでしょうか?
今日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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