私がよくアドバイス差し上げているのは、
住宅ローンを組む時点では、決して『 無理 』をしないこと。
よくいろいろなところで、
「借りられる金額ではなく、『 返せる金額 』で住宅ローンを組みましょう!」
と言われていますが、
「じゃあ、『 返せる金額 』って、どれくらい??」
という、新たな疑問が出てくると思います。
35年の住宅ローンを組んだとして、これから先の35年間の収支は
正直言って、誰にも予測できません!!
現時点で、他の項目(食費、被服費、趣味、子供の学費・習い事、生命保険料など)を
すべて網羅したところで、将来の出費は当然変わってきますし、
公務員の方であれば、まだいいのですが、民間企業にお勤めの場合では
収入である給与もボーナスも減ったり、失業する可能性も出てきます。
また、お子さんが増えたり、親御さんの同居、自分や家族の事故や病気の可能性など、
確実でない項目があまりにも多くて、厳密には読み切れないのです。
では、もう一方の『 借りられる金額 』は、「返済比率」によってほぼ自動的に決まってきます。
銀行の融資基準の中には、必ず「返済比率」という言葉が出てきますが、
下記のような計算式になります。
なお、年間の返済額には、住宅ローン以外のローン(例えば車のローンなど)や、
カードローンなども含まれるので要注意です。
この返済比率は、金融機関や年収によって変わるのですが、
フラット35を例にとると、
年収 300万円未満 → 25%以内
年収 300万円以上400万円未満 → 30%以内
年収 400万円以上700万円未満 → 35%以内
年収 700万円以上 → 40%以内 となっております。
例: 税込年収が500万円の人だと、返済比率35%以内ですから
1年あたり 500万円×0.35= 175万円
1ヶ月あたり 175万円÷12ヶ月= 約14.58万円
つまり、ボーナス併用払いをしない前提で考えると、
月々の返済額が14万5800円程度までなら、借りられるわけです。
でも・・、これを実際に返済することを考えると、さすがにこんなのは薦められません。
先ほどお話ししたとおり、ローンを組んだ後に、何か不測の事態が起こった瞬間に
返済不能に陥る可能性が高まるからです。
・・・その2 に続く。
★今日のテリー語録
世帯ごと、そして、一人一人が抱えている事情や価値観などは、すべて違います。
ましてや、突発的に起こることをどこまで見込むか?・・ということまで考えると、
いくらファイナンシャルプランナーでも、「絶対確実!!」といえるようなプランを
作ることはできないので、予測、暫定、そして修正を繰り返すことになります。
今日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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