先週、金沢市幸町の川上幼稚園に視察に行きました。
http://www2.spacelan.ne.jp/~kawakami7/p_top.html
この幼稚園を知ったきっかけは、
たまたま嫁さんの姪っ子が通っていたことでしたが、
その幼稚園の建物が築100年ぐらいの木造建築
らしいというのを聞いてとても興味がわいてきました。
(写真上)
また、園内で裸足で遊ばせているとか、独特の取り組みもしているらしいというのも聞いて
益々興味がわいた私は、嫁さんのお姉さんに無理を言って園長先生に会わせてもらうよう
お願いしました。
その週には卒園式があるのでたいへんお忙しい時期だったはずですが、
快く会うことを了承していただいた上に2時間以上も話を聞かせていただきました。
案内していただいた園長の改田先生は、非常に明るくて笑顔が素敵な女性だったこともあり、
ついついお話が楽しくてその人柄に引き込まれてしまったのです。(写真中)
本当にありがとうございました。
さて、最初に園内を案内していただいたのですが、
まず玄関で驚いたのが、子供たちの元気な声がとても良く響くことです!
とても園児が46名程度しかいないとは思えないぐらいで
また子供たちの表情がとても明るいことも非常に好感が持てました。
子供たちの声の響き方が、なぜか温かいんですよねー。
コンクリートと木質系部材の違いが大きいのだろうと思いましたが、
まるでコンサートホールのように柔らかい自然な響き方なんです。
それと、玄関から正面に見えることもあって一番気になったのは
木製の一枚物の階段です。(写真下)
子供たちは階段で遊ぶのが大好きで一日に何度も上がったり下りたりするそうです。
一気に駆け上がったり、手すりを滑り降りたり、踊り場から飛び降りたり・・と、
親の目線ではついつい「ケガをしないだろうか?」と思えるような遊び方をしてしまいますが、
木の階段やフローリングだと意外とケガをしないそうです。
私もこの階段を見つけたときから、
「これはきっと歩くと気持ちいいだろうな〜。」という期待感をもっていましたが
その期待以上に気持ちよくて、子供たちが何往復もするというのが
よく分かる素敵な階段でした。
(私もゆっくりと2往復させていただきました。)
川上幼稚園に訪問する前までは、私が建築業界に長くいたこともあって
築100年近い建物がどのように維持管理されて、
それが園児の教育にどのように活用されているのかを見学するのが当初の目的でした。
維持管理のされ方は、文化財の指定を受けている建物ではないこともあって
おそらく業者さんの不理解によるものだろうと思える修繕のされ方も一部されていましたが、
(「外壁に最新のサイディングを張ったらどうですか?」という提案まであったそうです。)
玄関の子供たちの声を聞いた瞬間、そんなことはどうでもいいように思えてきました。
それよりも私の興味の対象は、園長先生や他の先生方の考え方や、
保護者の方々がどのような思いでここに大切なお子さんを預ける経緯に至ったか?
の方に移っていきました。
★今日のテリー語録
「便利すぎる世の中って、どうなんだろう?」
生活に必要なことがすべて自分一人でできるんだと、ついつい勘違いしてしまいそうです。