2016年07月15日

医師と考える、健康住宅のお話。その1


みなさんは健康住宅って、聞いたことがありますか?

「あ〜〜、自然素材の家のことね。」
「調湿効果のある素材を使った家のこと?」
「無添加住宅なら聞いたことある」

はい、それらも間違ってはいませんが、
今回お話ししたいのは、室内の温度差のお話です。

今の時期ですと、おそらく2階の方がとても暑くて、
階段を降りて1階に近づくとどんどん涼しくなりますよね。
これが室内の温度差です。
そして同じ1階でも南側や西側の部屋は暑くて、
北側に面したところは涼しいかと思います。
これも温度差です。

室内の温度差があまりに激しいと、
さまざまな病気になりやすいことがはっきりとわかってきたのです。

家の中の温度差が病気を招くのはなぜか?

まずは厚生労働省のデータ人口動態統計月報から。
この統計は1年のうちで死因の区別なく、
単純に月別に死亡者数を分けていったものです。
横軸に1月、2月、3月・・12月、縦軸にはその月の死亡者数を入力したグラフにすると、
ちょうど今頃の時期7月が一番死亡者が少なくて、
1月、2月と12月の死亡者数がグンと多くなっています。

ちなみにこの傾向はどの年でも同じです。
つまり、人は冬によく死ぬということです。
TVや新聞などのニュースでも「熱中症で救急車が何台出動した」・・なんてよく聞くから、
てっきり夏の方が人が死ぬのかと思いきや、
実は夏は春や秋よりも死ぬ人が少ない時期だったのです。
年によって若干違いますが、もっとも人が亡くなる1月は、
最も少ない7月の倍ぐらい亡くなっているんですね。

では、なぜ人は冬に多く亡くなるのでしょう。

それを解くカギがヒートショックです。
最近はTVや雑誌でも取り上げられることが増えてきたので、
聞いたことがあるのではないでしょうか?

ヒートショックとは、家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のことです。 
急激な温度変化により血圧が大きく変動することで、
失神や心筋梗塞、脳梗塞などを起こすことがあります。

冬場、暖房の効いたリビング(およそ20℃)から寒い廊下を通って(およそ12℃)、
同じく寒い脱衣室に入り(およそ8℃)、そこで服を脱いで裸になり、
浴室に入っておよそ42℃のお風呂に入る。

この過程で血圧は急激に上がったり下がったりしますが、
その衝撃に血管が耐えられなって破れたり、
あるいは血栓が詰まったりするのがヒートショックです。

「そんなのは一部の人だけだろ・・」なんて思ってはいけません。
実は家庭内のヒートショックが原因と思われる死亡者数は年間で少なくとも1万7千人以上。
交通事故の死亡者が年間でも4千人であることを考えると、
いまや「家の中の方が危ない!」とさえ言える状況なんです。
特に元々、高血圧の人や高脂血症など血液がドロドロで
動脈硬化が進んだ高齢の人は要注意です。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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posted by テリー at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 高気密・高断熱
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